公爵家の令嬢リーゼロッテは姉妹の中で唯一の黒髪で、それは彼女だけが身分の低い母親から生まれた身であることを示していた。リーゼロッテは家同士の都合で婚約させられ、義妹たちからは虐げられていた。ある日、義妹たちの行き過ぎた悪ふざけによって、リー
ゼロッテは橋の上から落とされてしまう。
義妹たちは死んだと思い込み、婚約者はそれを事故として処理していたようだったが、リーゼロッテは水路で生きていた。そこで偶然拾った黒薔薇の柄の仮面をつけると、自分以外の人間に変身した。リーゼロッテはその魔法の仮面を使って貴族社会へと舞い戻り、自分をいじめてきた義妹たちを断罪していく。
義妹たちの筆頭であったエリシアの婚約者である王太子ステラーシュはリーゼロッテの正体に気づいてしまう。しかし彼もまたエリシアの横暴に頭を悩ませており……
「本物のエリシアよりも、偽物の君と結婚したい」
かくしてリーゼロッテは偽物のエリシアとして、王太子から溺愛されるが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-08 19:14:05
43555文字
会話率:43%
仮面心理療法士リュクルスの作る仮面はなりたい自分になれる魔法の仮面として評判だ。ある日、ペンツェラルゼ帝国の皇太子ゼーニッツがリュクルスを訪れ、〈王者の仮面〉を作ってほしいという。でも皇太子ゼーニッツの興味はリュクルスの屋敷で働く地味メガネ
家政婦のシーノンにあって……。
《光の翼》と《闇の翼》、相反する神族に導かれる世界。光と闇を継ぐ者たちの恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-11 16:37:58
85177文字
会話率:39%