二人の女神に祝福されしクルシウス大陸。その北部には魔族と呼ばれる者達の国、アルカンディア帝国がある。
長きに渡りその帝国の一角を支えて来た獣王将軍ガデラインの長女であるペルディータは魔力があっても魔法自体はからっきし。しかしその代わりに物を
自由に動かす不思議な力を持っているのだが、何故か父親からはその力を極力使わない様にと常々注意を受けていた。割と便利なのでうっかり使ってしまう事がしばしばあり、今では父親どころか専属メイドにまで怒らる始末である。
そんな彼女の夢は立ち遅れてる自国のファーマシスト(薬師)に憧れ独学で専門書や薬草を集めて勉強をしていたが、文武両道を旨とする父の教育方針で日課としてやっている剣術や多様な座学の合間にするしかなかった。
悶々と日々を過ごす十五歳のある日、嘗ての敵でもあった人族の国、マージナル王国の王立学園へ皇女殿下の名代として留学する事を打診され、国外への憧れも相まって魔族の者として初めて学園へ行く事になるのだが……。
そこで出会う聖女のルームメイトやその婚約者の王子、そしてやたらと気に掛けてくれる見覚えのある青年との学園生活が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-09 09:21:42
281859文字
会話率:57%
――これで、晴れて婚約できる
魔族史上初の二種の魔眼……左目に即死の魔眼を、右目に石化の魔眼を宿す魔王の一人娘「セリス」。
そんな彼女が暮らす魔族領は邪神復活をもくろむ旧人族の大国家「ヘルヘイム」の王によって、魔族とその他の種族に
よる戦争を強いられた。
しかし、当時の魔王と勇者はその戦争が不毛と和解し……ヘルヘイムの策略を暴き。魔王と勇者のタッグで黒幕を打倒する……。
時は流れ5年後……先の戦争で焦土と化した魔族領を捨て移住の先駆けとするべく、エルフ、ドワーフ、人族との融和的政略結婚が始まる。
その中でも勇者の住まう新国家「ラデンベルグ」では魔王の忘れ形見である魔族令嬢『セリス』と勇者『ヘイズ』による婚約が始まろうとしていたが、一つ問題があった。
――史上初の二種の魔眼を制御することができない。
5年をかけたこの全世界の政略結婚が迫る中、セリスは決断する。
「こうなったら頭を落とせば良いんだわ」
魔族最強の魔力で生命維持、侍女の千里眼と感覚共有を駆使してラデンベルグへを赴き……念願の勇者との感動の再会で。
「わが生涯……お前を一時も忘れたことは無い」
盛大な祝福に包まれるはず……はずだったのに。
「今日今こそ、お前と俺! どちらが生き残るか決着をつけよう!」
セリスは失恋したのだった。
失恋どころではなかった、それ以前の問題だった。
心が砕け散りそうな絶望の中、それでもセリスは魔族の為に再び立ち上がる。移住してくる魔族への偏見や差別を減らすために、知ってもらおう、知ろうと王都に相談事業所を開設。
フラレて泣いて、我儘自由な高飛車経営者に相談では無く調査を頼まれてピキッって、騎士団内の不可解な事件を紐解いて悲哀を噛み締め、子供の夢を微笑ましく見守る。
そんな彼女のささやかな願いは……今度こそ勇者に恋愛対象としてみてもらい結ばれる事。
朴念仁の脳筋勇者、移住を待つ魔族の皆の為、今日もセリスは身体一つ……ラデンベルグの片隅で迷いを抱える相談者と共に歩む。
後に勇者の伴侶として語り継がれる『首無し令嬢』セリスの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 21:22:48
63374文字
会話率:52%
仕事帰りのOLが公園のベンチで座っていたら突然意識を失った。意識が戻ったら、自分の名前だけが思い出せなくなっていたうえに、自分が最近読んだ漫画のユフィーアというキャラクターになっていることに気づく。
ユフィーアにこの先待ち受ける滅びの未来を
防ぐため、ユフィーアになっていたOLは、一体どのような道を歩んでいくのか、また、歩んだ先に待ち受ける未来は果たしてどのようなものになっていくのだろうか…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-01 21:17:58
29609文字
会話率:45%
魔族に村を襲われて、捕らえられた俺は奴隷オークションにかけられた。魔族令嬢が俺を購入する。
魔族令嬢は俺に無理やりスキルを付与してきた。
そのスキルは【豚化】。
その名の通り、豚に変身してしまう外れスキルだ。
俺を豚に変えて、奴隷ど
ころかペット扱いして喜ぶクソ令嬢。
そんな辛い生活の中、俺は気づいた。
俺が与えられたスキルはただの【豚化】で終わりではないことに……。
見てろよ!
このスキルを利用して反逆し、クソ令嬢に目に物見せてやるぜ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-13 16:00:00
57196文字
会話率:28%
とある理系の男子学生がなんか死んで転生したのは、ファンタジーな異世界の魔族令嬢。
だがこの国の周辺国との関係はとても悪く、人間達はまるで狩り場のように不法入国し、密猟や盗掘や拉致などを繰り返していた。
人と魔の間に戦争の機運が高まる中、彼女
は平和的な解決を目指して落ち目の外務省を目指す。
これは戦略級魔力とポンコツ女子力を併せ持つ魔眼の少女セレスティナが、血の気の多い軍部や怠惰な上司、海千山千の諸国家要人や手強い勇者といった面々に囲まれて交渉し冒険し、時々バトルしたりたまにえっちぃイベントに遭遇したりしつつ新時代を切り開いていく、そんな物語。
※TS転生物です。TS物ですが転移・変身に比べるとその方面のイベントが薄味です。苦手な方・物足りない方はご注意下さい。
※2019年7月、第8章まで終了、第9章の執筆中です。
※この小説の著作権は著者・TAM-TAMに帰属します。無断での転載・翻訳は禁止させて頂きます。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-25 22:00:00
701979文字
会話率:47%
エゼル・ヴィアセルは薬師な下級人型魔族。
友達で魔王妃になったミゼルに会いに来たはずなのに気がつくと知らない高位魔族貴公子にだきこまれてベッドの上だった。
不味い、やっちまった?
犬に噛まれたとおもって忘れるのでうちに帰してください。
下
級人型魔族な彼女は無事に帰れるのでしょうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-28 22:34:29
2623文字
会話率:35%