立憲軍事国家サンレイブに住む、中学1年生の少年ナック・ブルーが住む家に、謎の訪問者が現れ、剣豪ムゲンサイが所持していた『超触感の腕輪』『超聴力のピアス』と呼ばれる、美しい宝石がはめこまれた装飾品が届けられる。
その夜ナックは長い夢をみ
る。
ナックがみた夢は、ムラサキ・ゲンサイという少年(10歳)が、エルフの少女(57歳)と出会い、エルフ王国に行って成長する物語だった。
リーリスはエルフ王国のお姫様で『心眼の宝珠』というペンダントを持っていた。兄のシュアン王子は『ハヤブサ斬り』という必殺技を使う剣の達人で、エルフ王国の英雄である。ゲンサイ少年はシュアン王子に憧れ、彼から剣を学び、研鑽を重ねていく。
ゲンサイは成長していき28歳になる頃には『剣豪ムゲンサイ』呼ばれるようになった。
ムゲンサイとリーリスは、互いにほのかな想いを寄せるが、エルフは500歳を超える長寿の一族。100歳で、人間でいうところの成人となり結婚を許されるがリーリスはまだ75歳。リーリスが100歳となる頃にはムゲンサイは53歳になる。果たして人間と未成年のエルフのお姫様との恋は成立するのか・・。
ナックは、不思議な夢から目を覚ます。ナックはこれまでにエルフを見たことがない。遠い外国にエルフ王国というところがあって、そのエルフがいる国は吸血鬼一族と、既に戦争を10年以上続けていると、おとぎ話のように聞いたことはあるが・・。
夢のことよりナックにとって大変なことが身近で起きようとしていた。ナックの住む立憲軍事国家サンレイヴは、隣国、神聖アーシアン教和国と戦争をはじめようとしていたのだ。世界は戦争の空気に包まれている。ナックは夢に見たムゲンサイとリーリスのことは、すぐに忘れてしまう。
さて、ナックが夢をみた年のはじめ、65歳になった剣豪ムゲンサイは、幼なじみのエルフのお姫様、リーリスへの手紙を書き終え、エルフ王国に向かう準備をしていた。そこに、かつてムゲンサイの弟子だった男が挑戦状を叩きつけてきた。男の名は、サンレイヴ特殊部隊の隊長ワイト特佐。
同じ頃、エルフ王国と吸血鬼族との戦争は激化していた。
吸血鬼軍優勢の中、魔王ダンケルと、エルフ王国の英雄にしてリーリスの兄シュアン王子の対決がはじまる。
強者同士の対決の行方は? ナック、リーリスとの関係はいかに?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-27 20:30:47
236675文字
会話率:22%
山奥にある九重家は、人と人ならざる何者かの魂をつなぐ。とある町に店を構える薬屋は、薬売りとして弟子を連れて旅をする。薬屋の愛猫は、人の美しい髪に惑わされる。金貸しの金庫屋は、質物を選ばない。鬼神の一派のお嬢様方は、人間を好まない。
多くの魂
の結びつきながら生活する彼らの日常を描いた短編集。
※一話完結の短編集ですので、どこから読んでも、どの話を読んでもストーリーがわかるものになっています。
また、この作品は、個人運営サイト『白い騎士』【http://chapel-restaurant.wix.com/knight-of-white】との重複投稿になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-01 17:23:02
5833文字
会話率:32%
盆の季節に片田舎でひっそりと、盛大に行われる祭り“螢火祭り”は魂をつなぐ祭り。毎年大きな送り花火と共に行われるそれにはさまざまな人が思いをはせる。
そこに待ち受ける奇跡は輪廻は……どこに至るのだろうか。
最終更新:2016-06-06 07:00:00
29918文字
会話率:59%
私立フスティシア学園。
そこにある【戦闘科】には《アルム》という「武器と魂をつなぐ能力」を持つ、通称《アドミロル》という生徒が集っていた。
その生徒の一人である玄野(くろの)万里は全校で最も弱いとされており、アルムに関しては全然いい成績
を残さなかった。
一方、大企業の御令嬢であり転入初日に学年一の実力を見せつけたメリア・ヴェルセレクはそんな彼に苛立ちを感じていた。
しかし、あることから玄野のある秘密を彼女は知ってしまうことになる。
そんなよくある学園バトル×隠れ俺TUEEE折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-19 11:39:41
20582文字
会話率:63%