わたくし、エリザベス・ヴァンデルビルトは、今朝、とんでもないことに気がついてしまった。
「お嬢様、お目覚めですか?」
メイドのマリーの声で目を覚ますと、そこには見知らぬ豪華な寝室。きらびやかなドレスに煌びやかな宝石…全てが馴染みのないも
のばかり。
(ここは…どこ?私は誰?)
記憶が、まるですっぽりと抜け落ちている。
「あの、マリーさん?私、どうしてここに…」
「まあ、お嬢様。またご冗談を。貴女がこの屋敷のご令嬢であることはご存知でしょう」
困惑する私に、マリーは不思議そうな顔。そして、ポロッと驚くべき言葉を零した。
「いつもの悪役令嬢のお嬢様らしくないですわ」
(え…悪役令嬢!?私が!?)
その瞬間、頭の中で別の声が響いた。
『あら、ようやく目覚めたのね。この愚かな身体を』
(誰!?)
『私はあなた。いえ、私たちは皆、あなたよ』
(私たち!?)
次々と頭の中で声がする。傲慢な声、冷静な声、おどおどした声、正義感あふれる声…
(ちょ、ちょっと待って!これって…私、五重人格!?)
混乱する私の目の前で、鏡に映った顔がニヤリと笑った。
『さあて、お遊びの始まりよ♪』
...これは、どう見ても、あんまりですのよ〜〜!!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 19:10:00
16230文字
会話率:54%
「私はもう、私でいたくない」
大山紗奈の頭の中で声がする。
人生を終わらせたい気持ちを抱え、海の見える高台にやってきた紗奈。そこへ、ある人物が声をかけるが……
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最終更新:2023-08-13 11:56:32
2690文字
会話率:46%
イリナは図書館勤務の、貧乏令嬢。
つつましい暮らしをする日々は淡々と過ぎていき、自分のための結婚資金も姉の結婚にすべて渡してしまった。
構わない、私はこうして地味に生きていく。
そんなある日、頭の中で聖女を名乗るジーナの声が響く。
「めいっぱい可愛い格好してみたいし、イケメンにエスコートされて劇場行ったり舞踏会に行ったりしてみたい……!」
欲望に忠実な聖女に導かれ、イリナは憧れの贅沢三昧を!?
【他サイトにも公開しています】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-15 18:00:00
20221文字
会話率:19%
[『生き抜け』頭の中で声がする。
「生き抜こうと思った。洗脳だろうか。」
断片的にしか思い出せない記憶で異世界を『生き抜く』
男の話]
初めての投稿で異世界ものを書こうと思います。
そんなに残酷な描写はしない(出来ない)と思います。
最終更新:2018-09-14 20:24:59
3735文字
会話率:17%
十七歳の高校二年生、マモルは日常という慣れ親しんだ状況に心底嫌気が差していた。
ある日、机の上に置かれていた本を手に取ると
“私は、あなたの人生のナビゲーターです。”
頭の中で声がする
曰く、この世界はゲームの中らしい
“私がいれ
ばこんなゲームはチョチョイのチョイです。”
なるほどたしかにこれは凄い……
何でもかんでも思うがままだ!
っていうかチートじゃねえか!!
こんな人生クソゲーだよ!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-15 18:16:28
4594文字
会話率:24%