この俺、セレスティア帝国の第5皇子ルークには一つ歳下の妹がいた。
俺を愛してくれている世界一かわいい妹ディアナだが、実は闇落ちして死ぬ運命が決まっていた。
ここは、俺が前世でプレイしていたRPGゲーム『クリスナイツ』の世界であり、ディアナ
は主人公に殺される魔王と化してしまうのだ。
最愛の妹が、絶望の果てに死ぬ?
そんな未来は許しておけない。
俺は赤ちゃんの頃から努力して、運命に抗うことにした。
妹は母を暗殺され、父である皇帝に戦争の道具として使われた故に、闇落ちしてしまうのだ。
そんなゲームシナリオは俺が徹底的にぶっ壊してやる。
これは闇落ち妹を守るために最強を目指す、モブ皇子の物語である。
カクヨムにも投稿中。異世界ファンタジー週間1位折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 13:46:12
135309文字
会話率:41%
ぎぃぃ......
ひしゃげた扉を開けるとそこには荒くれ者が集う酒場が辺り一面に広がる。少女セリアは鼻腔に容赦なく入ってくる煙草の煙をもろともせずにいつものカウンターに座る。
「はぁぁ、狩りが終わった後の煙草はうめぇなぁ」
セリアは咥
えた煙草から出てくる紫煙を天井に立ち昇らせると、ある男が彼女の隣に座る。
「んぁあ、依頼ね」
混濁した瞳と生気のない声色をその男に向けるセリア。依頼内容は、どうやら知り合いのイカれ博士の元に国が主導の討伐部隊がやってくるらしいので助太刀して欲しいとの事。セリアはこの依頼を承諾した。しかしセリアは知らない、この依頼から、彼女の物語が大きく変わることを。
そして徐々に彼女は狂っていく。
変貌していく容姿と共に。
さぁ紡いでいこう、ある1人の、強かな少女の物語を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-02 20:20:40
68267文字
会話率:36%