わたくしはカンタール帝国ブルターニュ侯爵令嬢マリアンヌ、帝国皇太子フランソワ殿下の婚約者にございました。そんなわたくしは帝立カンタール学園の卒業パーティーの最中、当の殿下より婚約破棄を申し渡されることとなってしまったのですが、そこに皇帝陛下
が乗り込んでおいでになり……。
殿下とわたくしの婚約破棄騒動はそこから、わたくしには思いもかけぬ方向へと進んでいくことになってしまったのでございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-05 19:30:46
6631文字
会話率:48%
「なんで、花を、摘みに来ただけなのに…! よりにもよって飛竜(ドゥーク)に追いかけられてるんだあぁぁっ!」
ここは天険、竜骨山脈。騎馬を駆る勇壮な遊牧部族が、《魔獣》と《精霊》に親しむ闇エルフが居を構える大山脈である。
始まりは山羊を駆
る遊牧民の少年ジュチと、飛竜に乗った闇エルフの王女フィーネが起こす運命の衝突事故(ボーイミーツガール)。
「あ、ああァ…。ごめんなさい…! 本当にごめんなさい!」
私は貴方を『殺した』のだと、少女は叫んだ。
「あんまり気にするなよ。もう友達だろ」
本来交わらぬはずの二人に奇縁が絡まり、決して分かたれることのない《血の盟約》が結ばれる。
それでも少年と少女は穏やかに絆を紡いでいけるはずだった―――本来なら。
「子殺しの悪魔(アダ)?」
少年の部族を襲う災厄の名は、悪魔。
「然様。ジュチよ、《天樹の国》―――シャンバラへ向かえ」
部族の賢者から示される悪魔払いの道に保障は無く、ただ苦難だけが約束されていた。
シャンバラで再会した少年と少女は互いの大切なものを守るため、時に情を交わし、それ故に対立しながらも最後には手を取り合い、苦難へと挑む。
部族を襲う災厄を払うため、闇エルフの少女を縛る頸木を砕くため。
少年よ、シャンバラを征け。
※念のためR-15指定。たまに死人が出る、奴隷など残酷描写があるのでその点はご注意を。
※ハーメルン、ノベルアップ+、待ラノ、カクヨム、アルファポリスにも掲載しています。
※20/09/17 タイトルを変更しました。旧題『騎馬の民、シャンバラを征く~山羊に跨った凡骨少年、闇エルフの姫と出会い、英雄へと道を踏み外す~』
※20/12/02 あらすじを変更しました。
※20/12/21 前書き・後書きを整理しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-29 06:00:00
202701文字
会話率:38%
『サモンズ ワールド』という大規模多人数型オンラインゲームは、理不尽要素を詰め込んだ運要素の強いクソゲーであった。
初期は一律レベル1から始まるが、出生がランダムで決まる。上は王族、下は村民……初期資金に雲泥の差があり、さらに初期ステー
タスにさえ如実に差があったり、プレイヤーからはガチャなどと呼ばれたりした。さらにゲームにあるべき復活要素がなく、教会などで復活もしてくれないのである。デスペナどころの話ではない。
辻風 善太郎(つじかぜ ぜんたろう)はそんな「サモンズ ワールド」を攻略していた猛者の一人である。ゲーム内で彼は有名で、精霊騎士団というトップチームの第一席に座っているような人物だった。
彼の手塩にかけて育てたキャラは闇エルフ族の女暗殺者である。色白ロリエルフを作っただけなのだが、誰もその種族の存在を知らないユニーク固体であった。
そんな唯一無二……というより現実にだって絶対に居ないような「闇エルフ族」が、目の前にいたという状況に発展する。いずれ現実と異世界を行ったりきたりして事件に巻き込まれていくという、本人もほとほと理解できない謎展開に巻き込まれていく。
※現在の更新速度は不定期性となっております。できるだけ早い執筆を心がけますが、コメントの返信などがかなり疎かになっております。申し訳ございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-16 00:13:42
719566文字
会話率:39%
彼女いない歴=年齢の孤独の不遇な人生を送っていたニュージャージー州在住のチェーンソー男は、ひょんな事から異世界へと転移してしまう。
心優しい|癒し手(ヒーラー)の女の子に怪我を癒してもらったチェーンソー男は、元気いっぱい、遭遇する|輩(
やから)をチェーンソーでばっさばっさと斬り刻み、ダンジョンの最下層で眠る超カワイイ魔女っ子美少女(※個人的の見解によります)エレナちゃんと運命の出逢いを果たす。
ちょっと腐り過ぎて手遅れなエレナちゃんにひと目惚れしたチェーンソー男は、彼女とのイチャラブものづくり同棲生活を開始した!
一方、現世のアメリカではFBI捜査官のクーパーがニュージャージー州で発生した大量虐殺事件の犯人を追っていた。
彼は事件現場となった地獄の様な山小屋で発見された、ある奇妙な物に着目する。その出所を追う内に、こことは違うもうひとつの世界の存在を知る。
そして、捜査の過程で知り合った“闇エルフ”と名乗る謎の美女は言う。
「あたし、その事件の犯人のチェーンソー男と向こうで会った事がある」
イーストハーレムの片隅で、闇エルフは己が異世界で体験した血も凍る恐怖譚を語り始めた……。
果たして彼女は何者なのか?
チェーンソー男の正体とは?
現世と異世界、二つの物語が交錯する血まみどろのダークファンタジーが今幕を開ける……。
【注意】
・この物語はフィクションです。現実の事件や事故、実在の人物や他の作品を揶揄する意図は本作品にはいっさいありません。
・この物語は残酷なシーンが多々あります。苦手な方はご注意ください。
・この物語のチェーンソーはフィクションです。実際のチェーンソーはこんなに切れ味は良くありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-26 12:13:16
100178文字
会話率:33%