覚えていたい夢ほど、おどろおどろしい扉の向こうに待ち構えている
最終更新:2024-07-30 08:00:00
488文字
会話率:0%
日常が退屈だと思い始めたのは、いつの頃だったろうか――。
今年で十八歳になる常世明人(男)は、そこそこ裕福な家庭に生まれ、勉強や習い事をわりと自由にさせてくれる家庭で育った高校三年生である。ただ一点、両親は娯楽に関してはだけは口うるさ
く、遊ぶ友達を選ぶ自由もなければ、テレビゲームやラノベ、アニメといった俗物を家庭内で楽しむ自由は与えられていなかった。
故に、彼はたまたま、通っていた中学校でラノベや漫画の内容を読んでしまったことがきっかけで、どっぷりとファンタジー世界に浸るようになる。
周囲の人間が高校進学を機に大人になっていく中、彼はファンタジー世界への憧れを捨てきれず、こともあろうにファンタジー世界の主人公気分を味わうために暴力団狩りをするようになり、高校三年生になった現在でも深夜になると狩りに出る。
狂気の沙汰とも言える蛮行を夜な夜な楽しんでいた彼だったが、残念なことに、暴力団の一味の銃撃を食らってあっけなく死亡する。
彼は思う。自分の憧れた主人公は銃撃なんかでは死なないし、そもとも、人間の身体能力ではファンタジー世界の主人公にはなれないと。
彼は強く願う。このまま終わりたくない。夢を、諦めたくない!
そんな彼の願いが天に届いたのか、彼は十二歳ほどの、山や森林に囲まれた限界集落に住むみすぼらしい青年の体に魂が憑依し、やがて魔力という新たな力に目覚めた。
素晴らしい——。これが、俺の求めていた力だ!
彼は謳歌する——。天より与えられし、この二度目の人生を——。
俺の名はジョーカー。何者でもないが、何者にもなれる者だ——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-14 00:11:49
114389文字
会話率:47%
【ふさわしい時に死を選ぶ自由】
ここは日本。
世界1若者の自殺者が多い国。
「安楽死屋」
どこからともなく送られてくる謎のメール。
そこには「安楽死屋」の場所と料金とどこかで聞いたことあるようなキャッチフレーズだけが記されており。
その実態は何ひとつとして分からない。
一体なんなのか、何者がやっているのか、何が目的なのか、正体は?法律は?警察は?それともただのイタズラ?そもそも本当にこの国、この日本で…楽に死ねるのか。
また今日も1人、「安楽死屋」にお客さんが…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-01 16:40:00
236文字
会話率:25%
日本で新しい政府が誕生する。後に新政府バブルと呼ばれた時代、そこで暮らす俺が見た日本が少しだけ変わる様。皆はどの政府を選ぶ?
最終更新:2018-08-14 20:59:57
7168文字
会話率:39%
2人の神様の一時の感情で、不幸にも殺されてしまった主人公・遊内(ユウウチ) 大助(ダイスケ)。
お詫びとして転生した先は、自身が良く遊んでいたゲームと同じような世界だった。今までまともな自由な時間を与えられなかった大助は、転生した世界で自
由を満喫しようとするのだが周りがそれを許さなかった。
それでも自分の選択できる選択肢を選ぶ自由の元、大助はその歩みを進めていくのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-22 11:49:48
19572文字
会話率:20%