ロモコ・リン・アイゼンは生まれた時から前世の記憶があった。それは中世を舞台にした恋愛ファンタジー漫画に出てくる推しの一人、麗しの赤い貴公子セイ・ラン・カルブンクルスと、もう一人の推しである青い騎士ダイ・トウ・サッピールスを、腐った目で見てい
たという腐女子の記憶。その漫画の世界に転生したロモコは、ある日お茶会でその二人が口論している所を目撃する。え?痴話喧嘩?え?本当に付き合っていた?え?そんなのって、今世聖女の私が祝福するに決まってます!貴方達の幸せの為ならば私、何でもやりましょう!
※同性愛に対して厳しい表現があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-19 12:20:32
11121文字
会話率:54%
『捨てられた王子』陰でそう呼ばれるようになったのは、つい最近のことだ。
私はこの国の第一王子ユーグリッド…
愛していた妻と別れるしかなかった王子のお話しです。
最終更新:2021-07-12 10:01:35
8766文字
会話率:33%
赤の国と青の国の王子と王女が織りなす恋愛模様。青の王子が欲しいのは赤の王子に赤の王女。それでも思いあう二人のために邪魔者を蹴散らしてから一度離れた青の王子だったが……―――作者『りすこ』さま、原作『婚約者を殺された赤毛の姫は、白髪の魔女に
なり復讐する』の二次創作です。作者さまの許可は得ております。―――前書きの注意書きをよくお読みになり、自己責任で閲覧してください。
この作品は「N2552GH」の二次創作です。作者より許可を頂いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-22 10:14:03
5658文字
会話率:53%
大国の争いが小国クツナに飛び火した。
「さあ、始めよう! 惑いの森を進め! 姫を拐った国が勝国であるぞ!」
惑いの森をいち早く進み、姫を拐った国が勝国となる。そんな馬鹿げた競い合いを小国クツナは受け入れるしかなかった。
クツナの姫サラ
は、惑いの森を抜けた塔にたった独りで残る。塔は『籠の塔』。王は南国一の歌声を持つサラを小鳥に見立て、
「籠の中には、南国一のさえずりが入っています。欲しい者には差し上げましょう。大陸一の嗜好品です。最強な王子方、是非見せてください、惑わぬ姿を。あの籠の塔を登る勇気を」
と宣言した。
王が築いた塔は、石造りの土台の上に竹を編んだ大きな部屋が載っている。鳥籠のようなその部屋に、王の娘サラ姫が入った。そうして王は、小鳥を奪い合うため競う大国を皮肉ったのだ。
競い合いの末サラは北方暴君の国に拐われていく。だが、物語はここから始まるのだ。惑いの森をいち早く抜けた青の王子と、塔をいち早く登った赤の王子がサラを助けに奔走する。サラは青い空を目指して挑む。暴君の檻に入れられたさえずりは、誰が手に救い出されるのか。物語は語られる……
さえずりは天の歌声と称され、奇跡の物語と語られるまでに。
全42話執筆済
誤字脱字をチェックしながら毎日更新予定です。
エブリスタにも載せています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-21 09:02:24
166985文字
会話率:46%