シュリ・マイヤー、十五歳。
彼の朝は早い。
今週は洗濯当番である。
朝の鶏が鳴く前に起床し、身支度をして自室の掃除を終わらせ、それから班の皆と当番に取りかかる。
こうして彼ら従騎士候補生たちの一日がはじまる。
皆が騎士を目指す中、シ
ュリ・マイヤーには、別の目的があるようで……。
黒の森の東の国で、騎士を目指して騎士団に入団した従騎士候補生が、困難を乗り越えながら、まずは従騎士になるお話です。
全二十六話の予定です。順次投稿します。
単品でも読めるように心がけましたが、私の他の作品と絡み合ったお話となっています。
是非他のお話もお読みくださいm(_ _)m。
なお、今回は私にしては長めの話です。……先に言っておきます。
誤字報告、皆さんありがとうございます!
順次訂正いたしますm(_ _)m。
よろしくお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-23 21:24:59
47869文字
会話率:25%
多くの人々を救い、賢者とも魔法王とも呼ばれた老人がいた。
守り、戦い、癒す。世界を駆け抜けた老人は、自分の人生に満足して幕を引こうとする。
が、そこに天使と名乗る少女の声がした。
「貴方に死なれると困るんです! 人族(ヒューマン)が滅んじ
ゃうんですよお!」
そうは言われても、老いて死ぬ直前の者には何もできない。
老人は願いをかなえるという天使に、このまま死なせてくれと頼んだ。
そして……。
「あれっ、ワシ、死んどらん!?」
「違いますっ、今、生まれたんですっ!」
「死んだ瞬間に転生とか酷くないかのぅ!?」
「あっ、でも手違いで魔族の赤ちゃんに……」
「なんじゃとー!?」
よりにもよって、人族(ヒューマン)の天敵、魔族の竜人族(ドラゴニュート)として生まれ変わってしまった。
さらには、
「なんでワシが人助けなんぞせねばならん!」
「だってー! 人族(ヒューマン)のためなんですよー!」
人族(ヒューマン)と敵対する立場で、人族(ヒューマン)のために働かされる。
理不尽な転生と、とんでもなくひどい扱いに、元(もと)老人・エヴァルトは嘆く。
「どうしてこうなったーっ!」
「ひーん、すみませーん!」
おまけに吸血族(ヴァンパイア)と妖精族(フェアリー)の幼馴染にも振り回されて、エヴァルトの新人生は落ち着く暇もない。
悲嘆にくれながらも今日も竜人族(ドラゴニュート)の少年は、人助けのために奔走する。
「ワシ、死ねなかったんじゃが!?」
悲しみを胸に、今日もとにかくひた走る。
※旧題 ワシ、死ねなかったんじゃが!? ~天国に行けるかと思ったら魔族に転生、って……説明長いわ!~折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-04 06:50:33
62020文字
会話率:43%
戦を終わらせた魔術師として学園に戻ってきたらなぜか婚約破棄される話。
前回までと同様、登場人物や出来事が同じですが違う話です。
最終更新:2016-06-25 09:50:59
8854文字
会話率:48%