遥か昔、世界にまだ大陸が一つしかなかった頃。
二つの巨大な勢力が睨み合う大陸の中心で中立を掲げる小さな〈王国〉へと巨大軍事国家である〈帝国〉が侵攻を開始した。
圧倒的な〈帝国〉軍を相手に、孤独な悪戦を強いられる事となった〈王国〉軍。
その中
で〈王国〉軍大尉、ヴィルハルト・シュルツもまた戦争へと巻き込まれてゆく。
これは戦争により全てを失い、戦争によって全てを得た男の、史実では無い物語である。
本格架空戦記を目指しております。
設定は異世界と言えなくもないですが、魔法の類は一切出ないので、苦手な方はご注意ください。
あと長いです。
追記2020/11/1
しばらくは一ヶ月に一度の更新となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-25 20:38:31
739959文字
会話率:31%
「私には、他人より秀でた知恵も武力も何もない。ましてや精術を全く扱えない〝適性欠損〟そんな私でもチャンスを掴みたい」
そう願う一人の女性兵士・クレスコが偶然目にした新部隊募集告知、彼女は藁にもすがる思いで僅かなチャンスに賭ける覚悟をした
。そんな彼女には心から憧れる一人の女性が居た。
クレスコの教官であるドルスは言う。
「クレスコ、会えるなら会ってみたいか?」
「会ってみたいです。でも――」
クレスコが抱いていたのは憧れだけではない。そんな彼女にドルスは言う。
「ルストなら、お前が今抱えている悩みや迷いも聞いてくれるはずだ」
「本当ですか?」
「それが知りたければ、この訓練を乗り越えろ」
そして彼女は立ち向かう。14日間の過酷な試練に。これは旋風のルストに憧れたもう一人の勇敢な少女の物語。はたしてクレスコはチャンスを掴むことができるのだろうか?
■精霊科学〝精術〟の存在する近世風世界で、いかなる困難に襲われようとも、美しく気高さを失わない誇り高き女傭兵ルストと、その仲間たちとの戦いの旅路を描いた女主人公戦記ファンタジー【新旋風のルスト】のサイドストーリー外伝
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-21 07:00:00
14955文字
会話率:41%