ドゥセテラ王国は、美しい王女を各国に嫁がせることで外交関係を結び、自国の影響力を広げる外交戦略を取っていた。
そんなドゥセテラに、大国カラスカス帝国皇帝は、一番美しい王女を娶りたいと申し出る。
それぞれ母親の違う、四人の美しい王女のうち、
誰が一番美しいか、選ばなければならない————。
第一王女、フィリス・ノワール
第二王女、トゥリパ
第三王女、ロゼリー
第四王女、ブルーベル
そんな状況の中、密かに一番美しいと評判だった、第四王女ブルーベルは、何者かに襲われ、顔に傷を負う。
ブルーベルが気がついた時は、すでに顔の右半分を覆う仮面が付けられており、彼女に事件当時の記憶はなかった。
元々、家族に虐げられて一人離宮で暮らしていたブルーベル。
美しい顔を失った王女に、人々はさらに冷たかった。
カラスカス帝国へは、第一王女フィリス・ノワールが嫁いだ。
一方、ブルーベルもまた結婚が決まり、辺境の謎めいた王国、アルタイスに輿入れする。
そこでブルーベルを待っていたのは、王弟であり、最強魔法騎士と名高い、魔法騎士団長のアルヴァロ・ヴィエント公爵だった。
豊かな自然と精霊が息づく辺境の地で、ブルーベルの人生は一変する————。
※ハッピーエンド
※カクヨムにも掲載しています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-09 12:10:00
163265文字
会話率:32%
「次の世界ではドラゴンがいて魔法が使えて、十人が十人振り向くような美少女でお姫様で、世界最強の魔法使い!って設定でお願いしますって希望出したでしょ!どうしてまだ日本の普通の女子高生やってるのよ!!」
今日も今日とて、僕が務める“界役所・
異世界転生専用支部”は忙しい。
此処は、異世界転生を希望する死者達を整理して、次の転生先へと案内するための契約を交わす場所。しかしどうにも最近は、ライトノベルとやらの影響で“中世時代の西欧風ファンタジーな剣と魔法の世界に転生してチートがしたい!”という困った客が増えている模様。
異世界転生は、実は神様が一人で転生先を決めているわけではないのです。
僕達のお仕事と、異世界転生の実情を、ほんのちょっぴりご紹介します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-26 19:00:00
7672文字
会話率:37%