胡蝶と呼ばれる蝶々の精霊の娘は、御馳走である甘い蜜をたっぷりと含んだ花の精霊の娘を誘惑した。
「蜜をくれるだけでいい」
そんな言葉で篭絡し、まんまと捕まえてしまったならば、待っているのは甘美な蜜吸いだけのはず。
けれどここは弱肉強食の
世界。嘘と罠はすぐそこに潜んでいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-12 22:17:38
36048文字
会話率:28%
思い出に縛られる花の子と、そんな花の子に思いを寄せる蝶々による決して成人向けではないお話。
最終更新:2015-12-13 00:48:29
3938文字
会話率:15%
《月華蝶シリーズ番外編》
――わたしの前に現れた王子様は女の人でした。
どこか夢見心地な白い花の少女と、彼女に寄り添いながら守る蝙蝠の女性。初めて出会ってから三ヶ月。静かに過ごす二人だったが、日に日に成長していく花の少女の蜜の味を受けて、蝙
蝠は時の経過と己の内側に沸き起こる飢えを感じて戸惑った。そんな蝙蝠の前に、大量の蜜を抱えた花の女は現れた。蜜の魅惑に引き寄せられる蝙蝠を迎え入れ、花の女は妖しく蜜吸いをリードする。それが、狂いの始まりだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-10 06:00:00
64086文字
会話率:27%