劉蝶京は西大陸最大の王国・紅閭の姫であった。
しかし、姫は生まれた時から周囲の人間に禍を招く呪いを受けていた。
そのことから誰も姫に近づこうとせず、いばら姫と呼ばれ城の奥で隠すように育てられた。
父であり国王の劉閑定が亡くなり、いよいよ宮
中に居場所がなくなった姫は従者とともに城を抜け出すことにした。
荊の道を行く姫は、平和に生きていくために自身の呪いを解く方法を探すべく旅に出ることになる。
これはいばらと呼ばれた姫と、少し奇妙な仲間との冒険の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-07 21:25:13
4703文字
会話率:33%
魔王軍の作戦参謀を勤める魔族の青年、デューク。
彼は先代魔王亡き後に魔族として生を受け、その天性の知略を以て、魔王軍の劣勢を覆した。
しかしある日、彼は突然「人間と停戦協定を結ぶ」と言い出し、自らその使者となる。
魔族と人間の様々な思惑が
交錯する中、彼は荊の道を進んで行く事となる──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-04 17:28:27
2703文字
会話率:29%
人を傷つけないためにひとりで生きてきた。けれどいつしか斬らねば生きられなくなった自分。そして斬る度に流れる私の血。赤い瞳に映し出されるのは、先の見えない荊の道か、薔薇の咲く棘の道か。
最終更新:2014-05-16 22:41:19
4027文字
会話率:42%
長閑な地方都市カナン。
そこで語られるありふれたフォークロア――遺跡ゼル離宮に現れる血に濡れた女王の幽霊の話。彼女は夜な夜な血を求めて、離宮内を徘徊するという。何故彼女は未だに離宮を離れないのか?そこには、誰も知らない真実があった。
これは一人の乙女が、信念の名の下に命を賭して荊の道を突き進んだ、けして後の世で語られることのない物語―――千年の時を超えて、今、彼女の真実が語られる。
ちょっと暗めなお話ですが、主人公はどんな逆境にも負けない、ポジティブな子です。ピンッときたら、目を通してみて下さい。
【注1】本作はキリスト教の世界観や中世ヨーロッパ調の世界を参考に書いておりますがまったくの別物であり、また批判するものではありません。寧ろその奥深い世界感に魅了されたが故の作品と思っていただければと思います。
【注2】本作はR15のタグがついています。ピンクな方ではなく、グロイ方についていますので、苦手な方は無理しないでください。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-04 21:00:00
565913文字
会話率:14%