この世界には精霊や聖獣、そして魔術師がいる。ユキは大魔術師の弟子だ。普段から男の子の恰好をしているし、男の顔面に足をめりこませるが、元気いっぱいな女の子である。
野生児、いや孤児だったユキは師匠に憧れて魔術師を目指している。その日、ようやく
学校を卒業したものの、魔術師としての仕事をこなさないと魔術師の証をもらえない。師匠が考えてあるといって呼だのは、彼の弟子、つまりはユキに兄弟子にあたるロイだった。
「師匠、俺は女の子だと聞きましたが」
ムカッときたユキだったが、魔術師になれたら師匠の助手になって、師匠の役に立っていけるかもしれない。そう思いユキは、ロイ、彼のパートナーであるユーファと一緒に仕事をこなしに行くことに――だが、その大魔術師には秘密があった。三人は精霊などよりも厄介な、聖獣伝説に巻き込まれることになる。
※「アルファポリス」にも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 23:06:51
32719文字
会話率:43%
神の遣いである十の聖獣が見守る世界。そこに存在するエンゾルトは、金糸と銀糸を織り交ぜたような毛並みを持つ聖狼が守護する国。
エンゾルト国軍総隊長であるガイザールは、二百年ぶりに聖狼の加護を受けて生まれた青年だ。
その彼が身勝手な欲望に身を染
めた悪しき魔術師の呪いを受けてしまう。
聖狼の力を使っても呪いを解くことができない彼に救いの手を差し伸べたのは、華奢で小柄な女性、サイシャ。
彼女は今となっては書物の中でしか存在しないとされる「白の一族」であり、解呪の力を持っていた。
無事に呪いを解くことに成功した彼女だが、ガイザールにはなにも告げずにその場を後にする。
回復したガイザールは、呪いが解けた時のことを覚えていない。そんな彼が、夢の中で見た面影を探し回ることに。
しかし、叶わぬ想いを抱えているサイシャは、月夜の晩に起きたことをひたすら隠し通していたのだった。
◆みやこが大好きな作家様が立ち上げた「最後はみんなで幸せになりましょう企画(正式名称は違います)」に参加させていただこうとしていた作品です。
締め切りに間に合わなかったので参加は叶いませんでしたが、どうしても書き上げたかったので、諸々の無理を押して執筆。←いい年の大人がなにをしている?
どうにか最後まで書き上げましたので、企画タグは付けずに投稿します。
素敵企画内容は「恋愛をメインにした作品」、「ヒロインとヒーローの歳の差が五歳以上(ヒロインが年下)」、「すれ違い要素を入れる」などなど。
◆ファンタジーが苦手な作者が妄想の限りを尽くし、魂を込めた作品です!(注:実際には、そんなにご大層なものではありません)。楽しんでいただけると嬉しいです。
◆アルファポリス様にも掲載中。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-08 06:00:00
45617文字
会話率:29%