空はもうすでに真っ暗になっている。
夜空には宝石を散りばめたかのように星が光り輝いている。
普段ならば、静かな夜の時間を自身の部屋でゆっくりと過ごしているんだけどね。
今日の僕の部屋は賑やかな客人がいる。いや、招き入れていないから客
人と言えないかもしれないけどね?
まぁ呼び名が分からないから客人としておこうかな。
「今日は如何でしたか?楽しかったですか?楽しかったでしょう?私は楽しかったです!!学園には様々な楽しいことがあるんですよ!私も何度、クロッカス様達と学園生活を送りたいと妄想したことか!通っているうちはつまらないと思うかもしれませんが、大人になってから楽しかったと思い出される時間なんです!!」
僕は招き入れていないその客人と2人きりで僕の部屋にいた。そして、熱く語られている。
目の前で僕に熱く語っているのは僕の姿をした何かだ。
僕の姿でドヤ顔をし、嬉しそうに瞳を輝かせながら話す姿は凄く新鮮だね。
僕はあまり表情を作るのが得意じゃない。でも、僕の姿でもあんな表情出来るものなんだね。
さて。
僕の姿をしている誰かが一体何者なのか。
僕には弟がいるけど、双子じゃないし、ここまでそっくりじゃない。
目の前にいる僕は背も見目も声も全てが僕と一緒。違うのは中身だけかな。
僕は目の前にいる客人の正体を未だに知らない。
仮説や推測は出来るけど。とはいえ、真実は分からないし、目的も分からないまま。
まぁ緊急性はなさそうだから様子を見ているんだけどね?
僕は比較的、賢い子供であると思っていた。
大抵の事はいとも簡単に人並み以上に出来てしまうからね。
何だけど。
今の状況はいまいち理解出来ないままだ。
ーーー何で僕は猫になってしまっているんだろうか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-08 16:47:15
112655文字
会話率:24%
あれからどれほどたっただろうか、時計が私をじっと見つめる。私は誰なのか、家族はいるのか、年はいくつかそんなことがわからないまま病院のベッドの上で黙々と時間が過ぎていくのを感じる。
ただ一つ覚えているとするならば「心の中には…」という誰が言っ
たのかさえわからない細く細かい言葉だけである。ただ心の中には…という言葉の先に続く言葉は思い出せない。その言葉の続きにはどんな言葉であろうが今の私にはどうでも良いことだ。私は楽しかった思い出、悲しかった思い出、忘れたい思い出全てが、わからない。
ただ、そんな思い出せないような思い出たちが僕のこの性格を作っているという事実だけがここにあるのだ。そんなことを考えているうちに時間が過ぎていく。この一瞬一瞬が自分を作っていくことを知らずに…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-21 16:04:39
1001文字
会話率:0%
私は死にました。そして、流行りの異世界転生をしたみたいです。
え?なんでも願いを叶えてくれる?
神様を旅の道連れにしてもいい?伝説の武器でも?特殊な力でも?
ふむ。それでは、私の願いは――――。
△△△
twitterの方で、大分前
に言っていた短編です。…、短編です!!最初の投稿から、毎日更新して完結(仮)をさせます。五日で終わります。
あれ?これ完結してなくね?って感じで設定投げっぱなしです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-03 10:00:00
11735文字
会話率:41%
最初の方ちゃんと童話でした…。なんか最後の方で、私の感情さんがブレーキを破壊したため、理性が仕事を放棄した事により、童話か疑わしいものとなりました。童話であると私は言い張っておりますが、童話では無くねと思われた場合はご一報ください。なるべく
早急に対処します。(できるとは言ってない。)
この作品は冬童話2019の参加作品であり、企画内イベント「逆さ虹の森」の設定を引用しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-08 11:00:00
3653文字
会話率:14%