エボルブと呼ばれる異能が存在する世界。
ツキクサの妹のキノカは、厄災で人の身を一年で十分しか保てなくなった。キノカを元の身体に戻すために、ツキクサは特別国政補佐官となる。祝祭と呼ばれるどんな願いでも叶える力を手に入れるためだ。
ツ
キクサには、ルスティカーナ王国国王べガルアスからの祝祭奪取並びに後処理という使命が課せられていた。その使命を隠したままツキクサはべガルアスの配下として過ごし、使命を達成する機会を窺っていた。ルスティカーナ王国では、エデンの塔と呼ばれる祭儀が催されていた。塔の頂上に到達したものはどんな願いも叶えられるというのが表向きの祭儀の概要だが、実際はエボルブを宿す人間を捕縛し治験することを目的としていた。そんな非人道的な祭儀に終止符を打つためにも、ツキクサは今回の祭儀で反旗を翻し、使命を達成すると決意していた。
エデンの塔に参加し参加者の頂上到達を妨げるよう、べガルアスに命じられたツキクサは、指示通りの行動を取っていく。感情を殺して任務を遂行していたツキクサだが、様々な出逢いを通して少しずつ感情が芽生えていく。しかしキノカを元の身体に戻すことが最優先であるため、それは不要なものだと唾棄する。情は任務に支障を来たしかねないと思いつつも、ツキクサは同世代の男女と寝食を共にしたり共闘したりすることを通して、明確に仲間意識を覚えていく。奇襲を仕掛けられた際には、仲間を守ることを優先したために苦戦を強いられることになる。予期せぬ事態に見舞われながらも塔の頂上に到達すると、ツキクサの真の目的を知ったべガルアスが命を奪おうと襲い掛かってくる。相次ぐ連戦で疲弊しているために危機に陥るツキクサだが、仲間の助力もあり勝利を収める。しかし戦いは終わらず、べガルアスが祝祭を享けた代償として厄災をもたらす光球が出現する。それを無碍にはできず、ツキクサ一向は満身創痍ながらも光球の破壊に尽力する。
光球を破壊し、ツキクサは祝祭を使用する権利を得る。キノカを元の身体に戻そうとするが、できない。先のような厄災で仲間を傷つけたくなかったからだ。キノカもまた、誰かを傷つけてまで元の身体に戻ることを望んでいなかった。そんな純真なる想いが代償を必要とせずにツキクサの願いを叶え、キノカは元の身体を取り戻す。
かくしてツキクサは最愛の妹を救い、大切な仲間を手に入れた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-31 23:31:31
126053文字
会話率:46%
はるか昔の魔王が、小さな女の子として、ダンジョン都市をゆく。
ダンジョン都市には色々な者たちがいる。君守り人形、勇者ワナビ、異能集団〈碑文使い〉などだ。
魔王は色々な者と関わって世話を焼いたり昔を懐かしんだりする。
そしてダジャレ
を言います。
「メテオストライクのオストラキスモス、|星塊墜放《メテオストラキスモス》」
「吸血種は水害対策に力を入れる」「流水を渡れないもんね」「いや、ちすいが得意だから」
多分あまり深刻な話にはしないと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 22:43:49
262481文字
会話率:30%
祭り/祭礼/祭典/祭儀/祭祀
最終更新:2024-04-09 18:05:12
200文字
会話率:0%
「忌引」という祭儀を行う。
最終更新:2024-02-24 18:33:14
1904文字
会話率:0%
2022参院選後に、これからどうしようかと考えて書きました。
最終更新:2022-07-28 11:54:09
3478文字
会話率:0%
『烏瓜村』。外界から隔絶された山間のこの村には、『ノイギィ』と『マヅラ』という二柱の神がいた。その二神は敵対しており、当然とそれらを別々に信仰する村人たちも、互いに仲が悪かった。
そんな村に生まれた頼子(よりこ)と、その友人たちは、『ノ
イギィ』と『マヅラ』、二柱の神々に対する信仰や諍いに巻き込まれ、祭儀や調査の中で、数々の怨恨、憎悪、そして『死』に相対していく――。
これは、隔絶された村と、そこに根付く信仰、そして人間のもっとも醜悪な感情に纏わる物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-30 23:00:00
103259文字
会話率:41%
四年前、御津川紅郎は恋人の咲乃と山で遭難した挙句に離れ離れとなり、紅郎は助かったが咲乃はそれきり行方不明となってしまった。彼は近頃、見覚えのない彼岸花畑に咲乃が佇んでいるという奇妙な夢に悩まされていた。山に戻った彼が辿り着いたのは、彼岸邸と
呼ばれる古い屋敷だった。
四人の尼僧が修行生活を送っているそこで、紅郎は咲乃と運命的な再会を果たす。しかし彼女は記憶を失っているばかりか、尼僧達から生き仏として崇められていた。彼女に記憶を取り戻させる手立てを考える紅郎。次第に怪しい本性を見せ始める尼僧達。そして巻き起こる連続殺人事件。
大乗仏教、波羅蜜、四華、供儀的祭儀、蘇生譚、転生、夢解釈……彼岸邸の人々が抱える膨大な秘密は、大破局へと向かい収束を開始する。紅郎を待ち受ける真実は、彼の選択は、その結末は……。
(アルファポリス、エブリスタにも掲載中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-06 12:00:00
111110文字
会話率:41%
「どの人種にも足を引っ張る人間はいるものだ」とワレスが初めて呟いた時、誠一郎はこの目の前にいる愛すべき人間を自分自身の思慮浅い行動でだまし、汚名を着せる行為を立ち上げようとしているのではないか、自分自身の行為に対して十分な責任と自信を抱いて
いるのか、それらの不安という名の津波が突然誠一郎を襲った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-23 08:15:48
26567文字
会話率:60%
かつて、愛する者を喪った少年━━ルシフ・クローゼス。彼は、喪われた少女━━リエル・メードロアとの約束を果たす為、十二神の頂点、その先にある神界、その果てに見える絶対神、その座を手にしようと旅を続ける。旅を続けて十年、世界の変遷と再生をその
眼で見てきたルシフは、≪エルドア中立国家≫である≪ヴァルハラ帝国≫へと足を運ぼうとする。百年に一度の『神託』━━神によって神を選ぶ祭儀━━が行われるからだ。しかし、そんな矢先、彼の元に思わぬ来訪者が現れる。彼女の名はゼロ━━神界と対を成す冥界、その二界を監視する零界の覇者にして、神界を追放された天才業神だ。ゼロとの出会いを切欠に━━新たな神託を切欠に━━世界は新たな時代の幕開けを迎え、混沌と終焉が仄かに顔を覗かせる。そんな中、神界追放者ペアとなったゼロとルシフは、二人っきりの共同戦線、≪神界乗っ取り同盟≫を結成。かくして、片や零界の覇者、片や神界の堕天使、両名による神の掃討作戦が開始される。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-17 21:32:35
1964文字
会話率:15%