かつて、愛する者を喪った少年━━ルシフ・クローゼス。彼は、喪われた少女━━リエル・メードロアとの約束を果たす為、十二神の頂点、その先にある神界、その果てに見える絶対神、その座を手にしようと旅を続ける。旅を続けて十年、世界の変遷と再生をその
眼で見てきたルシフは、≪エルドア中立国家≫である≪ヴァルハラ帝国≫へと足を運ぼうとする。百年に一度の『神託』━━神によって神を選ぶ祭儀━━が行われるからだ。しかし、そんな矢先、彼の元に思わぬ来訪者が現れる。彼女の名はゼロ━━神界と対を成す冥界、その二界を監視する零界の覇者にして、神界を追放された天才業神だ。ゼロとの出会いを切欠に━━新たな神託を切欠に━━世界は新たな時代の幕開けを迎え、混沌と終焉が仄かに顔を覗かせる。そんな中、神界追放者ペアとなったゼロとルシフは、二人っきりの共同戦線、≪神界乗っ取り同盟≫を結成。かくして、片や零界の覇者、片や神界の堕天使、両名による神の掃討作戦が開始される。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-17 21:32:35
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会話率:15%