兄の修介と妹の咲は、夏の終わりの縁日を訪れる。
二人は人混みの中を歩いていたが、いつの間にか咲の姿が消え失せてしまう。
焦る修介は、甘い香りに誘われるようにして見慣れない綿菓子の屋台へと足を運んだ。
そこには妹の浴衣とそっくりな柄の綿菓子が
吊るされており、袋からは聞き覚えのある悲鳴がこぼれ落ちる。
綿菓子を裂けば響く「痛いよう…」という声。
修介は半狂乱で中身を確かめようとするが、やがて辺りから人の気配が失せ、祭囃子さえ遠のいていく。
そして翌日、再び開かれた縁日の片隅には、薄藍色の袖を縫い合わせた不気味な綿菓子の袋だけが静かに吊るされていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 09:18:35
2919文字
会話率:13%
ラナの護衛騎士を無事勤めたイ・ルーエ・ロダンの新しい出会い…
大人は、小さな想いを心の中に秘めて、何事もなかったかのように暮らす。
苦しいような痛いような…
そんな大人のルーエが出会ったのは、『面倒くさい令嬢』。
彼女もまた痛い思いを奥底に
持っていろ。
これはそんな二人の出会いの物語…
「黒の死神は透きとおった刺客を殺せない 」のスピンオフ。
まだ本編に登場していない人物の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-07 12:00:00
9660文字
会話率:34%
十月下旬、社のフロア内は空気が乾燥していて、喉がヒリヒリし、痛かった。時々コーヒーで喉奥を湿らせるのだが、効果はほとんどない。部下の嘉島も喉が痛いようで、加湿器も潤いをフロア全体に届けきれてなかった。三十代後半で独身のあたしも一つの係を任さ
れて主任職に収まり、ずっと平日仕事をしていたのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-28 14:26:30
2657文字
会話率:50%
無茶振りされた新米作家は……自主制作サイト『螺旋ベーグル』 http://www.rasenbagel.com/ でお題に沿って短編を書く企画中の一編です。
最終更新:2012-12-22 02:31:14
1601文字
会話率:6%