人類はまだ宇宙という神秘を解明してはいない。
それが科学で推し量る事の出来る知の領域ではない事を誰も知りはしない。
だが、神秘もまた人類の事を理解してはいないだろう。
宇宙のきまぐれで小さな"奇跡"が起こる、"
神秘"とはそういうモノではないだろうか…
自律思考無人宙域調査機 Voyager(ボイジャー)
それは人類が"未知"を知る為に創った、一つの"奇跡"だった。
その時代においてはシンギュラリティとも呼べる完成度のAIは、意図されず感情を持った"存在"と成っていた。
純真なAIの感情は有限の時間を受容し、知を探究する使命を従順に全うしようとする。
何も不思議な事ではない。何故ならそれは"創られた物"、唯の機械でしかないのだから。
果てしなく広がる水平線が見える小さな港町に、"今"を必死に生きる17歳の少年が居た。
少しだけ優しすぎる彼は、感傷では解決しない世界と向き合い葛藤する、
人並みの成長を経験し痛みを覚え始めた少年だった。
まだ純真な心は、他人の痛みに過敏な共感を感じてしまう。
「自分の命の終わりを理解してなお定められた役目を遂行する」
それは"唯の機械である"ボイジャーという"存在"に、純真で複雑な心情を抱いていた。
ある日、少年はお気に入りの浜辺で一人の少女と出会う。
少年は初めて会ったその少女に心を惹かれる何かを感じていた。
少女と過ごす夏の短い時間の中で、少年は自分の心と向き合い少しずつ大人になってゆく…
ボイジャー号グランドフィナーレ航行完了までの短い期間
これは"宇宙の気まぐれが起こした小さな奇跡"の物語…物語…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-14 19:00:00
4600文字
会話率:17%
この物語の主人公であるアトミという男は、全くもって主人公に不適格である。皮肉屋で人の機微には疎く、一言多い。正義と聞けば鼻で笑う、ドブ川のような目をした男だ。だから彼は剣と魔法の世界へ連れてこられたことに文句を言い、そして何ヶ月も物語映えの
しない魔術を開発したりする。だから、この物語に選ばれた。清楚な美少女も胸踊るような栄光もなく、擦れた商売女と酒と暴力が蔓延するこの世界に。さあ、始めよう。テンプレートにはもう飽きた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-10 09:34:34
56531文字
会話率:56%
--私のお兄ちゃんは、水溶性だ。
主人公の少女「私」は、4年もの間、立派に引きこもりとしての職務をまっとうし、今ではどこに出しても恥ずかしい自宅警備員。家族の腫れ物としての地位を確固たるものにしている。「無機物萌え」である彼女は、今日
も元気に相棒の「ルンバ」ちゃんと一緒に自宅警備に励んでいる。
だが、彼女には実はある秘密があった。
幼少期に行方不明になった兄の亡骸を人知れず回収し、自らの手でその体を粘土に換装。通信販売で買った護符を使って、兄をゴーレムとして使役していたのである。
わちゃわちゃとなんやかんやどたばた楽しい日常を送っていた「私」だったが、ある日、命令を絶対遵守するはずの「兄」の、奇異な行動に気づいてしまう……。
兄は「私」が就寝したのを確認してから、どこかへと出かけていたのだ。
「私」は、ゴーレムであるはずの兄が自己の意識を持って行動することに恐怖し、その事実から目をそらし続ける……。
しかしある日、「私」は偶然「兄」が体内のものを吐き出す瞬間を目撃してしまう。それは、何者かの人骨だった。「兄」のものではない。巷では、女子高生の連続行方不明事件が起こっている。この骨は、いったい誰のものなのか……。
いま、「私」に選択のときが迫っていた。
いっときは現実から目をそらし、知らぬ存ぜぬを決め込もうとしたわたしであったが、彼女がニュース番組でその被害者の名前が読み上げられると、わたしはその被害者たちがすべて、中学時代にわたしをイジメていた少女たちであったことに気付く。
果たしてお兄ちゃんは、本当にわたしのおにいちゃんなのか? なぜこんなことをするのか。
疑念を晴らすため、わたしは4年ぶりに外で出ることを決意する。
(投稿後、最新話までのあらすじを順次更新)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-05 17:01:42
14856文字
会話率:18%
落第寸前の冴えない大学生である主人公、上杉紫藤はある日突然知らない場所(異世界)で目を覚ました。
意味不明な状況に某黒づくめな組織の陰謀か!?とビビりまくる紫藤だが、目覚めた場所で一本の剣を発見し驚いて拾ってしまう。
すると剣は炎に変
化し、紫藤の右手に吸い込まれ謎の紋章へと変化する。
「え!?なにこれ自爆とかしないよね!?」とやっぱりビビり続ける紫藤だったが、そこで剣の製作者だという異世界の神が現れ、状況の説明を始めた。
紫藤は地球では死亡しており、その魂をこの異世界に呼び寄せ復活させたこと。
紫藤の拾った剣は強力な力を持つ神剣の試作品であるが、使用するために魔力を使いすぎること。
そして、紫藤が実は常人の数億倍の魔力内蔵量(MP)を誇るチート人間であること。
これらを説明した彼女から紫藤には生き返らせた代わりに自分の実験に付き合って神剣を人間界で使ってみてほしいと頼まれ、断ると復活取り止めと脅されたので承諾する。
こうして紫藤は美少女に変身できる剣からマスターと崇められたり蔑まれたりしながら、チートそうでチートじゃない大分チートな剣と魔法の異世界生活を始めることになるのだった。
果たして奴は神様の提案通り「美少女奴隷とか軽く買い集めてはべらしたりなんかしちゃってウシシシシ」という羨ましい状況までのし上がれるのだろうか!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-12 18:00:00
100545文字
会話率:35%
タッチパネル×ブラウザのBLです。上級者向け?
最終更新:2011-07-24 13:58:17
2464文字
会話率:52%