千年前、世界を救った“魔女”がいた。
けれど、その英雄が、今も生きていることを知る者は少ない。
千年を生き、不老不死となったその魔女は、
山奥の小さな家でひっそりと暮らしている。
死ぬことを夢見ながら。
少年の名は、ルイ。
かつ
て何者でもなかった彼は、今ではその魔女の弟子となり、
料理を作り、掃除をし、ときどき師匠を“殺して”いる。
これは、世界を救ったはずの魔女と、
世界を壊すかもしれない少年の、
静かで、穏やかで、どこか狂った共同生活の物語。
そして、いつか彼の選んだそのひとつの選択が――
世界のすべてを変えてしまうことになるとは、
このとき、まだ誰も知らない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 11:28:29
23836文字
会話率:37%
千年前、世界を救った“英雄の一団”に魔女がいた。
それから千年後――
死ねなくなったその魔女は、山奥でひっそりと暮らしている。
俺、ルイはその弟子であり、ただの生活係。
料理を作って、掃除をして、ときどき“殺す”のが日課だ。
師匠は今
日も、冗談みたいな方法で死のうとしてくる。
死ねないのに。
――そして、気づけば俺は、世界の命運を選ぶ立場になっていた。
これは、「死にたがりの魔女」と「その弟子」が生きた、
ひとつの終末の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 19:34:34
21258文字
会話率:36%
流行りの病によって緩やかな滅びの予感を感じていた国王レオニースは国民を、そして妻クラリスを救うためにレガリアを解き放つ。
しかしそれは暖かくも冷たいすべてのものを染めてしまうかのようなどす黒く危険な「何か」だった。
最終更新:2016-06-21 21:48:41
5171文字
会話率:45%