住んでいたアパートの一室の地縛霊になった霧島キリコは、ある日突然、自我を取り戻した。
自身が死んだ居室に入居する生きた同居人たちも変わり替わりとなる中で、キリコは寂しくなり話し相手を望むようになった。月日は流れて、盲導犬ユーリを連れた
橘まりながキリコがいる居室に入居を決める。
キリコは同居人のまりなをユーリと一緒に見守っていた。そんな何気ない日常のある日、ユーリは自身の死期をキリコに告げた。
《わたしの身体を差し上げましょう》
ユーリは嫉妬深くまりなが新しい盲導犬を飼うことには否定的で、自分以外はダメだと雄叫びを上げる。ユーリの悲痛で束縛的な感情にキリコは二つ返事で抱き締める。
死ぬ前よりも生きた感情を死後に取り戻した地縛霊と寄り添う人生に幕を閉じることでご主人様を残したくない盲導犬が見えない彼女のために贈る物語が、ここにはあるのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 12:00:00
7291文字
会話率:32%
十代の頃、異世界「ユルムント」に繰り返し召喚され、チート級の能力を手に入れた巻島優斗。
二十歳になって二十回目に召喚された時、異世界で生きて行こうと決意していた。
しかし避けようのないミスを犯し、元の世界に戻されてしまう。
また召喚され
るのを待ち望んでいたが、それから三十年も経ってしまった。
生き辛さを押し殺し、異世界への憧れを諦めに変え、孤独を受け入れて生きて来た。
そして、何の変哲もないある日の夜。優斗は再び異世界に召喚される。
折り返しを過ぎた残りの人生、悔いを残したくない。そんな思いで召喚に臨んだ優斗だが、なぜか魔族たちの魔王として祀り上げられるはめに。
魔王級の力はあるけど魔王にはなりたくない。
今まで生きて来た信念と自分の正義に反しないやり方で、生きたいように生きてみたい。
慎重だけどちょっと抜けてる、でもやる時はやる普通のおっさんは、異世界で自分らしい生き方を見つける事ができるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-09 21:11:20
261548文字
会話率:46%
小さい頃からずっと一緒にいた幼馴染。彼女に朝起されるのはいつも通り。休みの日を勘違いして起こしに来たと思ったら、急に彼女の口から驚くべき言葉が飛び出した。
「ねぇシュウ、私と結婚して!」
「……は?」
突然の告白、を通り越してのプロポーズに
唖然とする。聞けば彼女の両親が海外に引っ越すことになり、自分もついていかなくてはならないとか。娘を一人で残したくない両親を説得するため、結婚すれば大人だから許してもらえるという謎理論へたどり着いた。
幼馴染から結婚予定の恋人になった二人の甘々な同棲生活がスタート……する?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-27 11:00:00
10673文字
会話率:39%
寒い日に駅のベンチでひと休み。
最終更新:2018-09-20 04:25:42
500文字
会話率:0%
三十歳になっても野球を諦めきれず、俺――土浦大樹は会社の野球部に所属している。キャッチャーで四番で主将は大変だけど、それもやりがいがある。
会社の方針で野球部が廃止になると決まったなら、尚更な。最後のシーズンに悔いを残したくないし。
けれど試合で大怪我を負ってしまった。完治するまで六ヶ月? じゃあ俺は最後の公式戦に出ることさえ出来ないのか?
ちょっとほろ苦くて、だけど一生懸命で。大人だって青春したい時もある。これはそんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-02 22:07:44
26793文字
会話率:27%
残したくない
残さなきゃいけない
最終更新:2017-05-08 10:58:23
235文字
会話率:0%
平和で退屈な日々を過ごしていた主人公:羽宮翔悟。ある日唐突に世界は終焉を宣言される。
別に何が出来るわけじゃない。けど、できれば、悔いは残したくない。
未来の見えない不安と闘う普通の高校生の少し普通ではない葛藤のお語。
※この作品
に登場する団体、企業、個人名は全てフィクションであり現実の同名のものとは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-05-25 00:00:00
56075文字
会話率:37%