瑠唯(るい)の双子の兄・涼介(りょうすけ)は、瑠唯がプレイするゲームを見ているうちに突然言い出した。
これ、俺の前世だ、と。
「『巡る世界の五重奏《クインテット》』明治が六十年続いたあとの、架空の大正時代が舞台の和風乙女ゲーム。妖魔が
出没する帝都で、一定期間妖魔を寄せ付けない『結界』を張る能力者の中ではトップの実力を誇る、名門有馬家の令嬢、翠扇《すいせん》がヒロイン。その力は重宝されるものの、結界が行き届かない地域や、効力が切れた場では妖魔が跋扈する。妖魔と戦う能力を持った五人の攻略対象者《イケメンヒーロー》たちと協力して妖魔のボスを倒すまでの一年間、イベントをこなしつつ推しヒーローとの好感度を上げてハピエンへ!」
ゲーム攻略サイトにのっているあらすじを読み上げてから、涼介は自分のキャラはこれだ、と説明をしてくれた。
「ああ、これだ。有馬彩花《ありまいろは》。女性が当主となる有馬家の令嬢で、力の強い能力者としてちやほやされていたものの、当主の姉で本来なら正当な当主であったはずの伯母の娘翠扇《すいせん》が現れてから、生活が一変。帝都を覆うほどの結界を張る能力がある翠扇に世間の注目が集まり、二番手の娘に凋落。そのことから激しく翠扇を憎み、数々の嫌がらせを行う。特に、処女性と能力に密接な関係があると考えられていたことから、翠扇の周りにいる攻略対象者たちに翠扇を襲わせるべくことあるごとにけしかけ、あの手この手で罠を張り巡らせる。十八禁要素はほぼ彩花の策略から始まるので、意地悪な姉にもかかわらずファンが多い。あ、これ十八禁なんだ?」
はい、そうです。うっかり家族の前でプレイしていましたが、十八禁ゲームです。
瑠唯の動揺には構わず、涼介は「おそらくこの世界とは平行世界である和風乙女ゲームの世界」で起きた出来事を話し始めた……!
※作中で年齢制限を話題にすることがありますが、本編で直接の描写はありません。(コメディ的扱いですが苦手な方はご注意ください)
※他サイトにも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 22:20:00
49812文字
会話率:35%
三つ子と翔也、四人は幼馴染である。
生まれたところ、誕生日、家が隣同士。
それから、16年の時が過ぎ、時が再び動き出す。
最終更新:2022-03-27 20:00:00
66889文字
会話率:48%
十七歳の少年──有馬静希はいつも通りの日常を送っていた。しかし、有馬家に介入してきた男こと藍沢雅臣と出会う。それから少年の日常は音を立てて崩れていく──。
最終更新:2022-01-08 22:13:10
1691文字
会話率:29%
※この作品はフィクションであり、専門用語は創作です。信じないで!
「恭子はお見合い結婚したそうです。」「さて、一番年上は何歳でしょう。」「ブーケトスもそんな感じ。」「いっしょに食事をするだけの簡単なお仕事です。」「マグロ係」「七つまでは
神のうち」「店長、シフト変更してください。」「たぬきとどくだみ」「むじなとあしたば」「不思議な道具なんかより、あのあおいねこちゃんがほしいと思ったことはないか。」の続きです。
ままのうまれたいえ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-28 11:09:27
1843文字
会話率:11%
※ここに登場するものはすべてフィクションであり、実際のものとは関係ありません。また、ここに書いてある考えは作者個人の見解であり実際のものとは異なります。作り話として、読んでください。えっ、注意書きが長い?専門的なこと書いて間違ってると、「嘘
つき」って言われそうじゃん?
最初から「これは嘘ですよ」って書いてた方が良いっしょ。
「恭子はお見合い結婚したそうです。」シリーズ続きです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-21 17:16:51
1771文字
会話率:0%