田舎ではないが、発展から取り残された地方の街。
誰しもが口にしないキャンプ場での出来事。
同級生たちは忘れていなかった。
忘れてしまった者たちに、忘れられた者が現実に向って牙をむく。
不可解な同窓会。会場で語られる事実。そ
して、大量の不可解な死。
同級生だけではない。因果を紡いだ者たちが全員が思い出すまで、野に放たれた牙は止まらない。
ただ、自分を見つけてくれることを願っている。自分は”ここ”に居るのだと叫んでいる。誰に届くでもない叫び声。
そして、ただ1人の友人の娘に手紙を託すのだった。
手紙が全ての真実をさらけ出す時、本当の復讐が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-11 04:09:07
84165文字
会話率:49%
人間は、邪欲の中にあってすら偉大であり、そこから一つの愛の絵を作り出す。一(にのまえ) 翔吾(しょうご)は、従兄妹の三笠(みかさ) 蒼空(そら)を愛していたが、彼女には交際相手がいた。自らの想いに決着を着けるべく動く一だったが、教え
子の手毬花(てまりばな) 栄華(えいか)は彼を慕っていた。
これは 前作『想いの価値は』で語られなかった一 翔吾の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-25 19:57:16
17515文字
会話率:49%
高校の映画研究会に所属する少年、高須慶一は、その年の文化祭に向けて作成する映画、≪アジサイの咲く頃≫の制作に関わることとなる。
撮影の手始めとして、まずは合宿で必要な映像を撮り貯めすることにした慶一達だったが、その合宿で撮影された映像には、
≪アリエナイモノ≫が映り込んでいた。
その日を境に、慶一たちの周りで起こる不可解な殺人事件。
残虐な方法で次々と映研メンバーを手にかけるのは、映像に映り込んでいた黒衣の女なのか!?
そして、≪魔窟≫と呼ばれる倉庫より発見された脚本に隠された、忌まわしき過去の惨劇とは……。
紫陽花の花が血の色に染まるとき、新たな惨劇が幕を開ける……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-08 13:00:09
240253文字
会話率:38%