彼岸の花 小説家になろう　作者検索

軍隊で同僚だった3人が酒席で語り合う。男同士は愛し合えるのか？　禅問答のような会話だけの物語

9月23日。2人は一年に一回だけ会い、くだらないことを語り合う。彼岸の花が咲く川に着くが、少女はその川を渡れない。

【何もないところに咲いた彼岸花の、花言葉を知っていますか？】 　きっとあの夏、あの村に俺が還りついたのは、奇跡だったのだろうか。 　いや、これはきっと──彼岸の花が導いた、遅すぎた奇跡だったのかもしれない。

思いつき。ひがんのきみと此岸の境目の僕。

狭間の季節に咲き誇るのは、あかい赤い彼岸花。 並んで揺れる花を見ると、過ぎ去った恋を思い出す。 一歩を踏み出せない彼女の、小さな話。

彼等は、人間の「心」を知る。 絶望・憎悪・嫉妬・怨恨・・・・・ 人間の「心」の中にある土に、植え育てる花。 彼岸の花咲かそう。 彼等と「人心(じんしん)」の戦い。

秋の彼岸にはどうして知るのか、赤い花が田畑のあぜに咲きます。彼岸と此岸の境目を曖昧にする、そんな季節の話です。