「田川昂胤探偵事務所 ウォンジャポン」
第一章
少林拳の達人で元傭兵の田川昂胤が開いた探偵事務所に、傭兵学校時代に世話になった鬼教官が訪ねてきた。ダンが昂胤を訪ねて来たら足止めをしてくれ、何かたくらんでいるイヤな予感がするという。ダンと
は、傭兵学校の十年先輩で、伝説の男だった。
教官が中国に行ったすぐ後にダンが昂胤を訪ねてきて一緒にゲームをしないかと言った。引き留めたが、ダンはすぐに韓国に行ってしまった。様子を探るためダンの誘いを受けた昂胤は、探偵事務所のスタッフ雄大を連れてダンのいる韓国に飛び、ダンに合流する。
ついてみると、ダンは傭兵数十人でキャンプをしていた。雄大を含めて七人チームを任された昂胤は、目的を知らされないまま地獄の訓練を始めた。チームは他に六つあった。
ある日ダンが東洋人二人をチーム長のミーティングに連れてきた。東洋人二人は、深々と頭を下げた。
第二章
北朝鮮には、世界に名だたる《特殊部隊》がある。部隊員は二万人。それぞれ一騎当千の強者ぞろいで、個々の力量はデルタフォース以上だという自負を、北朝鮮首脳部は持っていた。さらに最近新しく極秘で誕生した《神龍隊》は、北朝鮮首領の直接護衛部隊で、特殊部隊から選抜された五百名規模の精鋭中の精鋭部隊だった。
北朝鮮では、餓死者が毎年三万人にも達していた。しかし、国民は蜘蛛の巣にかかったエサのように管理されており、まったく自由がなかった。自分の意志さえ政府の監視下に置かれ、その政府も蜘蛛の巣にかかったエサ同様だった。自由に行動できるのは、首領ただ一人。しかもその首領はすべての国民から神格化されていた。
ソンヒョンは高級官僚の次男。生まれたときからすべてに恵まれていた。勤務先は朝鮮労働党統一戦線部。通称《統戦部》で、親の七光りがあればこその境遇だ。仕事は、首領神格化の神輿担ぎだ。ソンヒョンは、この仕事に最近疑問を抱いていた。そんなころ、神龍隊第四大隊長をしている母方のいとこヨンスから、驚愕する誘いを受けた。ヨンスは《世直し党》の党員だという。
迷った末、ともに立ち上がる決心をしたソンヒョンは、クーデターを成功させるにはプロに頼むしかないと主張するヨンスと偶然見つけた傭兵軍団のキャンプ地に出向き、チーム長会議で深々と頭を下げた。
第三章
物語はいよいよ佳境に。
ダンの本当の狙いは……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-12 10:10:21
34218文字
会話率:48%
日本国の諜報員として朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)首都、平壌に潜伏していた主人公は、或る日保安部に素性が露見し、追われてしまう。逃亡中に川に転落した彼が目覚めると、そこは日本だった……?
最終更新:2020-06-23 00:00:00
4913文字
会話率:17%
時は2020年。4年前に再開された朝鮮戦争は、日米韓3ヶ国連合軍の首都平壌陥落と、『金正雲』ほか北朝鮮高官の確保という形で終戦を迎えた。北朝鮮は韓国に併合され、日本はそれを利用して近隣の領土問題の解決を達成させるなど、確実に平和を築いていっ
た。しかしその代わり、中国では国家始まって以来の経済危機が発生し、国家存亡の危機が迫っていたが、秘密裏に、ある計画を進めていた……。そんな中、日本国防海軍では新たな艦船を就役させる。最新の戦闘指揮システム搭載の最新鋭ミサイル巡洋艦『DCG-190〝やまと〟』である。日本独自技術の粋を集めて作った本艦は、乗員も若手からベテランまでえりすぐりを選出し、彼『新澤大樹』もまたその一人であった。そして、この日も彼らは、訓練に励んでいた…………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-05 23:43:23
1196784文字
会話率:36%
コンビニでアルバイト中のひらじょうくん(漢字にすると平壌)と、いっこ下の後輩東久留米さん他バイト仲間が、なあなあにバイトする様を綴った100%ギャグの日常的小話。1話が超短いので、ちょっとした空き時間なんかにどうぞ! ・・・の、続編です。前
作を読んでいない初見さんでも大丈夫な内容なので安心して読みましょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-01 23:49:41
33869文字
会話率:66%
コンビニでアルバイト中のひらじょうくん(漢字にすると平壌)と、いっこ下の後輩東久留米さん他バイト仲間が、なあなあにバイトする様を綴った100%ギャグの日常的小話。1話が超短いので、ちょっとした空き時間なんかにどうぞ!
最終更新:2013-04-15 22:00:00
16380文字
会話率:72%