お姉様は立派だ。人の命を救うために、地位も身分も家も捨てて医師となった。王宮医としての招聘もあったのに断って、より多くの命を救うために日々飛び回っている。
「甘ったれで可愛い、私のメアリー?この家くらいなら、あなたにも継げるでしょう?」
「
……はい、ルイーゼお姉様」
私はお姉様の代わりに、家を継ぐ。その第一歩として、姉の婚約者であった人と、婚約を結び直した。
「これからよろしくね、小さなレディ」
私を優しく見つめるのは、かつて熱い眼差しで姉を愛していた人。
「よろしくお願いします、ロレンス様」
叶わぬ初恋で終わるはずだったのに。
今、この方は、私の婚約者だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 16:04:16
30952文字
会話率:48%
イレーネ・ファレスト公爵令嬢には、ロディス・ハルク伯爵令息という婚約者がいる。しかし、彼は引き取られてきたイレーネの義妹マリーアと恋に落ち、あっけなくイレーネとマリーアとの婚約者の入れ替えを、ファレスト公爵に提案するのだった。マリーアは美人
で、イレーネは冴えない令嬢。美人と結婚したいからという理由で。悲しむイレーネ。しかし、事態は更に悪い方向へ……そんな自分に自信がないイレーネが、愛する人に励まされて、しっかりと「貴方達は必要ない。消えて頂戴」と言えるようになるまで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 14:34:06
6848文字
会話率:33%
かわいい孫娘を追いやった愚か者共がようやくいなくなった。これで妻と孫娘を心置きなく迎え入れられる。しかし……少し時間ができてしまった。そうだ。綺麗好きな妻のため、少しだけ整理しておこう――。
姉の物を何でも取る義妹と容認する家族が婚約
者の入れ替えをしようとした、その後の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-07 21:32:57
2165文字
会話率:0%