魔王国アヴィリオンの王アルトゥールは、勤勉で生真面目、かつ苦労性である。
十五歳で即位して十五年、膨大な魔力と魔法技術をすべて国政に費やしている。
――「王とは民の下僕である」
それが、彼の信条だ。
浮遊城ファルケンシュタイン「
下僕の間」にて、使い魔の水龍タイザーマーリアとともに日々陳情処理に忙殺されている。
ある日、大事件の一報が届く。
ヴァラス帝国の王、エドムントが殺害されたというのだ。凶器は妖魔ミレーヌケティが封じられている伝説の妖剣〈誰彼(たそがれ)〉。
最有力容疑者は、王の庶子、王子レオンハルト。
何故なら、〈誰彼〉を抜刀できるのは、妖剣に認められたあるじ、レオンハルトただひとりであるからだ。
レオンハルトは無実を主張しているが、その容疑は決定的で、すでに拘束・投獄され、七日後には火あぶりの刑に処せられるという。
アヴィリオンは鎖国中であり、ヴァラスとは国交がない。本来ならアルトゥールが介入する筋合いはない。
しかし妖魔ミレーヌケティに片思いをしているアルトゥールとしては無関心ではいられなかった。かつ、この件に関わらなければならないある事情があった。
人々の独白を聴くことが可能な遠隔魔法〈夜の虹〉を駆使し、アルトゥールは事件関係者への事情聴取を開始する。
王子レオンハルト。妖魔ミレーヌケティ。王妃ロスヴィーダ。世継ぎの王子マティアス。そして、マティアスが偶然繋げてしまった異界に通じる扉から迷い込んだ少年、ミヤサカ・ナオキ。
それぞれの証言から、事件当日に至るまでの経緯と状況、事件後の行動、各人の事情や感情、複雑な人間関係と愛憎が明らかになっていく……のだが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-24 20:38:19
112386文字
会話率:29%
「妖刀(あたし)と契約しようぜ、ユキ!」
咎人の子と謗りを受ける少年ユキは、亡父の死の真相を解き明かす為、また、その復讐の為に妖刀えんきりと互いの夢を叶えるべく契約を結んだ。
己の手で斬るべき仇は誰なのか、果たして父は本当に咎人なのか
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果てのない復讐と縁切りの旅を通じた、ひとりの少年の成長譚。
その少年は未だ世を知らず、仇を知らず。
いまはまだ無名の剣士。
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※カクヨム、アルファポリスにも掲載予定
※振り仮名「めぐるえにしのようけんし」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-02 09:00:00
151353文字
会話率:54%
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【統合のお知らせ】
「ツバキ黙示録」シリーズは、以下のURLに統合しました。
お手数ですが、再ブックマーク、評価をお
願いいたします。
「ツバキ黙示録」シリーズ
http://ncode.syosetu.com/n9175ch/
今後は上記URLで更新をしていきます。
感想、評価も上記にてお願いいたします。
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世界に天使が降臨するようになって百年。天使は人々に災厄と幸福をもたらしていた。
天使は人々に畏怖と魔力をもたらし、「天使教会」や、魔術師達を生み出した。
高校生の「椿直巳」(ツバキ ナオミ)は、「神秘呼吸」(アルカナ・ブレス)という能力を用いて、
仲間である「伊武希衣」(イブ マレイ)や、「高宮=アイシャ=スレイ」と、
その従者である「高宮A」や「高宮B」と共に、禁忌とされる「天使狩り」を行ない、魔力を集めていた。
聖女と聖騎士を退けた直巳達だったが、その直後、姉の「椿つばめ」を蝕む、「天使の奇跡」の症状が突然、急激に進行してしまった。
なんとか一時的な治療に成功した直巳達だが、次に発症すれば、つばめが助かる保証はない。
その時、伊武希衣は、「Hg」という人物であれば、つばめを救えるかもしれないと言う。
「Hg」は伊武の持っている武器、「妖剣フリアエ」の作成者であり、優れた、「魔術具作成者」(クリエイター)だった。
直巳達は、つばめを救うため、Hgを探し出すことにした。
しかし、Hgは過去にフリアエで伊武の右腕を切り落とした、因縁の相手でもあった。
Hgを探す直巳達の前に現れた人物の正体は何か。
過去から未来へと、すべてが繋がっていく。
そして、伊武とHgの過去には何が――。
伊武希衣の隠された過去が、椿直巳の黙示録に第三篇を綴っていく。
※本作は、シリーズ「ツバキ黙示録」の続編、三作目となります。
未読の方は、ぜひ、一作目からお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-04 01:25:52
181543文字
会話率:42%
新米近衛騎士の女の子と青年がいろいろと振り回される話に成る予定。
最終更新:2015-03-24 22:34:45
3043文字
会話率:26%
魔物は魔術師に負け、魔術師は剣士に負け、剣士は魔物に負ける三つ巴の世界。天才魔術師のイシャーナは、有能だがどうしてもパートナーとうまくやれず、魔術寮の問題児だった。彼は、経験の少ない同年代の女性の魔術師ニルティを無理やりパートナーにされて、
魔物討伐の任務に赴くことになる。しかしイシャーナが警戒しているのは、討伐対象の魔物ではなく、魔術師に敵意を持つ現地の住民だった。
有能で繊細な天才魔術師と、ちょっと何を考えているのか分からない少女の冒険の物語。恋愛要素は薄いですが、比較的(当社比)仲の良い二人の物語です。男前なヒロインを目指しました。
◆すでに完成している作品で、1カ月ほどの連載で完結します。登場人物が方言を使うことがありますが、方言の使い方が間違っているという指摘はご遠慮ください。ただし、方言のせいで言っていることの意味が分からない場合は、お知らせください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-21 18:00:00
101534文字
会話率:32%
若い侍の仇討ちをテーマに描いた短編です。他サイトにて長鼠猫鉄の名前で投稿したものを重複投稿しています。
最終更新:2012-01-29 14:45:36
7072文字
会話率:14%
剣道部の助っ人になった羽山達。そこで水瀬は一人の女の子に出会います。人を寄せ付けたがらないその子にはある秘密がありました。その秘密が、とんでもない悲劇を呼び寄せて……目標10話完結!
最終更新:2011-12-09 23:22:21
32055文字
会話率:56%
依頼を受けて人を斬る『人斬り』を生業とする獣三郎。呪われた刀、愛刀“神哭−かんなぎ−”と、我流の剣術“魔妖剣”を駆使し、今日も人を斬る。
最終更新:2004-10-28 14:50:42
4103文字
会話率:20%