レゼグロワ伯爵令嬢、シェリー・アン・モリセット。彼女には婚約者がいた。
ユルセモニア王国のランシーマ大公の息子、スティーヴン・ド・ハンフリー。だがこの婚約者、少々問題のある男だった。
「スティーヴン様、今なんと仰いました?」
「だ! か!
ら! シェリー!! お前がいつまでも不機嫌な顔をしているなら婚約を破棄する!! と言ったんだ!!」
だから、目の前に投げ出された千載一遇のチャンスである婚約破棄をシェリーは嬉々として受け入れる。
「スティーヴン様! 婚約破棄のお話ですが! 喜んで承諾致しますわ!!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 10:21:47
8452文字
会話率:46%
【成分比:恋愛★★☆☆☆、ドロドロ度★★★☆☆、駆け引き★★☆☆☆、コメディ★★★★★、サスペンス★☆☆☆☆】
実の母親の顔をコレットは知らない。コレットは育ての母のミレーから魔王アルカン王の娘として名乗りを上げてほしいと頼まれ
る。理由は七魔王連合が人間の国に攻め込んできたためだった。「村には魔王の娘がいます」と宣伝することで、七魔王からの攻撃への抑止力にしようとミレーは画策していた。
何も知らないでやってきた魔王アルカンは娘の存在を知らされ驚く。だが、魔王アルカンには心当たりがあるので否定できない。魔王アルカンはミレーとコレットの巧みな連携によりコレットを娘と認定する。
それをきっかけに、芸術国家の大公の息子エリオ、学術国家の貴族のユダ、魔王に攻められた国の王子イワンと知り合う。アルカン王はコレットの世話係にグレンを送る。さらに、七魔王の一人、カルマン王の息子バン王子とコレットの見合いも設定される。
外から見ればコレットはモテモテ状態だが、誰しも一癖も二癖もある。最初はコレットに価値を見出し利用しようとしていた男性だがコレットとの付き合いにより心情は変化していく。ここにコレットの恋愛と戦争の物語の幕が上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 06:10:00
83030文字
会話率:34%
主人公ディエルは大公の息子で隣国の王妹クッソナと結婚を強要されたのでメイドのアイレアを連れ逃げたい。東西南北の魔王や勇者が絡んできてさあ大変。
最終更新:2024-01-19 02:01:12
11882文字
会話率:67%
社交シーズンの始まりを告げる王家主催の大夜会。紳士淑女が笑いさざめくその会場にネイサム第二王子の大声が響き渡った。「もうお前にはうんざりだ!そのもっさりした髪も古ぼけたドレスも何もかも私に相応しくない!おまけにお前はほとんど領地から出てこ
ない。そんなでは重要な政務を担う私の妃に相応しくない。よって今この時をもってお前との婚約を破棄する!!
私はここにいるルルーチェ・マルロー男爵令嬢と新たに婚約を結ぶこととする!」
皆びっくり仰天。国王、王妃、第一王子不在のこの夜会にはネイサム第二王子の暴走を止められる者はいない。それを狙っての婚約破棄であることは明らかだ。
私、クリスティナ・アルフォードは手に持った扇をぶるぶると震わせ顔を隠した。そしてか細い声で
「しょ、承知いたしました……殿下との婚約を破棄———」
「ちょっと待ったーーー!!」
うおおーーい!誰だ邪魔してくれちゃってんのは!邪魔したのは辺境の守護神ゴットフラム大公。
何が何だかわからないうちに私はゴットフラム大公の息子と新たに婚約することになり辺境に連れ去られてしまった。どうしてこうなった?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 14:00:00
55441文字
会話率:29%