何処までも暗い話を書いていた、一人の創作家のお話
最終更新:2023-06-09 23:57:49
2817文字
会話率:28%
俺、近藤源助は目を覚ました途端に女の子に飛び付かれた衝撃に声にならない悲鳴を上げた。
いや、比喩ではなく本当に声が出ない。全身がバラバラになりそうな痛みも尋常では無かった。
おまけに熱湯でもかぶせられたかのように体中が熱い。
身じろぎすら出
来ない状態でかろうじて目線を動かせば包帯だらけになっているじゃないか。
えっ? 梅木らいかって誰? 俺の事か?
話の要点を纏めると、どうやら俺は魔法少女で敵の幹部と相討ちになって入院させられているらしい。
困惑していると敵の襲撃を告げられる。
すると見舞いに来ていた女の子達が変身して窓から飛び出していったじゃないか。
マジか? 餓鬼の妄想かと思ってたけど本当に魔法少女だったんだ。
そこで俺は重要な事を思い出す。
これって弟が大コケした魔法少女物のラノベの設定に良く似ている。
打ち切りになってヤケになった弟は敵味方が全滅するバッドエンドに舵を切ったヤツじゃないか!
まさか俺はバッドエンド確定の魔法少女に転生してしまったのか!
どうなる、俺? どうすんだ、俺? このままじゃラスボスと自爆しちまうぞ!
これは魔法少女アクストフランメこと梅木らいかに転生してしまった俺の地獄のような物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-20 01:16:46
18283文字
会話率:44%
この世界は異世界の罪人を罰する巨大な収容所だった――!?
一億総ブラック社会と揶揄される極東の小国で、年中無休で働かされる悲劇の社畜・黒野堕天男(ルシファー)は、ブラック労働と毒親の虐待により肉体的にも精神的にも限界を迎えつつあった。
し
かしある日、人間をやめたという奇妙な女シーと出会い、この世界は異世界の罪人を罰する監獄だったという衝撃の事実を告げられる。
堕天男が元の世界で犯した罪とは?
そしてシーが提案した、世界の救済法とは?
黒が黒を喰う、殺伐とした地獄のような物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-27 00:36:25
89584文字
会話率:33%
ファンタジーじゃない。ミステリーじゃない。もちろんほのぼのとした学園物でもない。これは一人の優しい男の子が双子の妹のために引き起こした、身も心も冷え冷えとする地獄のような物語である。
「ただ僕は……望んだだけだよ」
最終更新:2012-03-04 23:07:39
44689文字
会話率:29%