代々、天嵐と桜花の女神に仕える「桜之丞」の家に生まれた半妖の三男坊、桜之丞和真。
彼はある朝、国を統べる女神「天慈颶雅之姫」から謁見の許可をもらう。
唐突な出来事に狼狽する暇さえ与えられず、神使のフクロウ天狗たちに連れられて神の座の
前に平伏させられた彼は、見目麗しい女神から「旅に出よ」とだけ言われる。
そして、祝福の口吸いまでされた彼は、後に引けない使命を授かったことを悟り、旅立ちの決意を固める。家柄、格式、奇妙な血筋という束縛——それらから逃れるように。
彼の旅路に同行するのは、新米神使のフクロウ天狗の女・梟福殿なつめ。彼女もまた、立派な神使になるために旅に出ろというお告げをもらっていた。
和真たちはまず、文明開花の街を目指し、東へ山を降る計画を立てるのだが——?
和の異世界大陸・和深の地を舞台に繰り広げられる、和風ファンタジー、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 10:56:55
1049文字
会話率:4%
主人公の沼中は冴えないフリーター24歳。
特に目標も夢もなくただアルバイトをこなすだけの日常。
アルバイトで嫌なことがあればただバイトを飛び逃げ、また新しい場所で新たな日時を始める。
そんな中、ある女性との出会いが彼の性格や人生を変えていく
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 23:19:37
40991文字
会話率:65%
終戦ほどない昭和二十三年九月、上海監獄臨時処刑場。ある戦時犯の銃殺刑が断行された。生を終えたのはかつて数千人の部下を従えた馬賊の頭目、張宗援。満州事変に死した張作霖の顧問を務めたこの男は日本名を伊達順之助、あの戦国奥羽の覇者、仙台初代藩主、
独眼竜・伊達政宗直系の子孫であった。激動の昭和大陸史に生きた独眼竜の末裔(すえ)、その最期を追う。知られざる大戦史を描く歴史秘話、掌編小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-24 06:33:35
4564文字
会話率:12%
莉迂国の妃妾の一人、釉 懍砡。彼女は国や民に存在を忘れ去られた妃。
そんな彼女のもとにある日持ち込まれた立派な漆塗りの文箱。
その文箱の文を読んだ日から、彼女の止まっていた長い時間が動き出す。
最終更新:2016-02-04 00:00:00
29579文字
会話率:15%