福島県会津若松市。かつて城下町として栄えたこの街では女性の武器であった『なぎなた』が盛んである。全国的にもマイナーな競技『なぎなた』。新城中に入学した光城実(こうじょうみのり)と望月愛美(もちづきまなみ)と神崎沙耶(かんざきさや)は、なぎ
なた部の先輩である白石薫(しらいしかおる)と顧問の久遠葉瑠花(くどうはるか)に憧れ、なぎなた部に入部した。だが、入部した矢先、目の前に突きつけられた目標は『日本一になる!!』だった。なぎなたのことをまったく知らなかった実たちだが、多くのことを経験し、多くのことを学び成長していく。新メンバーの登場、知られざる驚愕の過去、愛する人との別れ、新しい生命の誕生、友情、恋。日本一を目指し奮闘した、実たちの3年間の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-09 18:43:56
324716文字
会話率:62%
花芽吹く春。
八重の桜が咲き誇る高台で歌う少女に天月桔梗《あまつきききょう》は惹かれた。
「私の夢はね、歌手になることなの」
月明かりに濡れた黒髪を揺らし、彼女は夢を語る。
身体が石のように固くなり、いずれ心臓も固まって命を落とすこ
とになる病「筋繊維硬化症候群」
――石化病
そんな病を患うキキョウには夢なんてなかった。夢を持つ余裕なんてなかった。これから探す時間なんてなかった。
夢があることが羨ましい。
夢に向かって進む姿が眩しい。
だから――残りの命を彼女の夢に使うことを決めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-17 22:28:59
22833文字
会話率:41%
戦の勝利を祈るための祝詞を舞う、戦巫女。
彼女たちは戦国大名にとっては、『価値のある持ち物』でしかない。
戦巫女の奪い合いですら戦略とされる江戸の世で、主人公の深山は戦巫女を守る『守護役』に任命される。
守るべき戦巫女の八重はとんだじゃじゃ
馬で、しかも深山の暗き過去を知る少女だった……。
己の過去と葛藤し、少女との優しい約束を信じる。
『わたし、いつか……八重の桜を見てみたい。お母さまがいた、あの場所にいきたい』
『連れてってあげるよ、私が』
叶えられなかった約束を、今度こそは命懸けで守らんと、武士の戦いが始まったーーーー!
不定期連載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-07 00:00:00
129680文字
会話率:22%
くりすます? なんじゃそれは。
八百三十五年生きてきた彼女、八重は狗神の妖だった。その彼女にクリスマスをしてあげようと僕は頑張ることにした。
この話は八重の桜が咲く春にての話のイフストーリーです。よろしければ前作を読んでから読むと三割
ほど面白く読めると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-22 15:47:07
4529文字
会話率:56%
少年は妖怪が見えた。人に気味悪がられ、妖怪には追いかけられ、両親に捨てられた。
そんなある日、妖怪に襲われているところ巫女服で野太刀をもつ少女に助けられる。
「私は八重。狛犬兼狗神……妖だよの」
これは孤独の少年と、孤独を生きた妖の物語
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-21 02:10:42
29238文字
会話率:45%