侯爵家令嬢だったリネアは、王子との婚約破棄と冤罪によって全てを失い、城下町で花を売って暮らしていた。
「呪われた令嬢」と囁かれながらも、それでも毎朝、花を束ねることで日々を繋いでいた彼女の前に現れたのは、正体を隠した謎の青年・ディアル。
彼
こそ、王家の陰謀で死んだことにされた“もう一人の王子”だった。
「君の呪いと、僕の呪い。交換してみないか?」
静かに手を取り合った二人は、腐敗した王宮に静かな反逆の花を咲かせる。
そして──呪われたはずの花は、やがて国を変える灯火となる。
これは、“捨てられた者たち”が、希望を咲かせるまでの恋と革命の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 10:00:00
11389文字
会話率:37%