恵み豊かなその森に、安易に踏み入れてはならない。森の怒りを買うから。災いを呼び起こすから。森に、喰われてしまうから。
ある日、その人食いの森のバケモノ王を騎士団が捕らえた。しかし、同時に一つの疑惑が浮かぶ。この森の王は、元々国の人間で
はないだろうか、と。
国王が、宰相が、騎士団長が。各々がその森の王の素性を辿ると、一人の故人が浮かび上がる。
エガリエル・バスティーユ。七年前、非人道的実験を実兄より受け命を落としたとされていた、その人だ。
しかし、不審な点も多い。
秘めた過去を知る時、物語は大きく動く。
そして森の怒りを買った王国は、破滅の一歩を歩むのか、豊かな資源と発展を得るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-19 19:00:00
101493文字
会話率:47%
人食いの森。その森は文字通り、人を食う。一度森へ足を踏み入れればもう二度と現実世界へは帰っては来られない、そんな森だ。
その森に兄を食われてしまった少年がいた。たった一人の家族を取り戻すため、少年もまた、森へと足を踏み入れてしまう。そして皆
と同じように食われてしまった。
だが、その森でであった不思議な少女により、少年は迷い込んだ他の人間と違う運命を辿ることとなる。
*若干のホラー要素、グロテスクな描写あり折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-09 20:30:49
75741文字
会話率:32%