前世の記憶を持つ令嬢マリアベルの前に、編入生の准男爵令嬢エイミが現れた。
「え、美少女すぎ?!」
この世界は、マリアベルが前世大好きだった乙女ゲーム「エイミと白い花」とよく似ている。
だけど、いろいろ違う。
普通に可愛いグラフィックだっ
たはずのエイミは「常識を覆すレベルに、超弩級の美少女」で「常識を覆すレベルに、超弩級のアンポンタン」だった。
悪役令嬢のはずだけど、とっくに放棄しているマリアベルは悩む。
この世界が大好きだった乙女ゲーム「エイミと白い花」の世界なら、自分はヒロインを虐げて、婚約破棄されて、断罪されるはずだ。
だけど、婚約者の王太子フレデリックは「それはない」と嗤う。笑うんじゃなくて、嗤う。こええ。
世界は、なんとなく乙女ゲームで。
なんとなくシナリオに沿っていて。
なんとなく「エイミと白い花」じみていて。
なんとなくじゃなく、王太子がキラキラしくて腹黒い。
やがて、舞台は学園を離れ、主人公たちは前世の因縁や、国家の陰謀、動乱と対峙します。
前半は学園コメディ、中盤からシリアスとダークが混入します。間違いなくR15指定、いちゃラブあり、三角関係あり、隠れキャラは後から出張る、世界観ざっくりの異世界ファンタジーです。
☆感想、誤字報告、感謝です☆
☆改稿が多いですが、設定の微調整やら誤字脱字を直してるだけなので、シーンや内容は変わってません。ご迷惑をおかけしておりますm(_ _)m☆
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 23:00:00
562431文字
会話率:32%
「何というか、あの娘……よく食べていたな」
和平のための使節団の一人、魔道具技師の少女シャルトルーズの食べっぷりに、砂の国の王バーガンディーはしみじみ呟いた。
シャルトルーズがよく食べるのは『悪意を感知する力』を行使するためらしい。ついで
に毒も効かないようだ。
「このおかげで何でも食べられてお得なんですよ。腐った物も、味さえ気にしなければお腹だって壊しません!」
元気にそう言っていたシャルトルーズだったが、そういう問題ではない気がする。
これは砂の国の代替わりしたての王バーガンディーと、森の国から来た魔導具技師のシャルトルーズが、友情っぽいものを育みながら、国の騒動を収めるお話。
前半ほのぼの、中盤からシリアスなファンタジーです。
※アルファポリス様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-08 12:00:00
48515文字
会話率:38%
演劇部に所属する女子大生タエは直近のコンクールに向けて稽古に励んでいる。演目は幕末へのタイムリープもので、演じるのは現代人のヒロイン、新選組の土方歳三に恋してしまう役どころだ。だが土方役である後輩の男に「先輩は恋の演技が下手だ」「恋したこと
がないんでしょ」と指摘され、「五日後の演技テストで合格しない限りヒロインからは外す」と部長にまで言われてしまう。どうにかして恋を理解しようと試行錯誤するタエ、そこに突然本物の、しかも小動物系の土方歳三が現れて?
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・本作品は「恋に身を焦がす夏」企画のための書き下ろしです。
・2018年富士見ノベル大賞一次通過、2019年電撃大賞二次通過作品
・2020/7からエブリスタにも公開折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-20 22:04:16
133980文字
会話率:42%
山に住む魔女に育てられた少年、フェルト。
成人年齢である十五歳になったので、街に出て一人暮らしを始めようとしたのだが、世間はなかなか厳しくて──
「ど、どうしてもこれ、着なきゃダメですか……?」
フェルトに渡された、エプロンドレスとカチ
ューシャ。
そして訪れる、数々の苦難。
命を懸けた冒険の果て、少年は決意をする──
※注:真面目な王道冒険ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-16 14:15:04
43922文字
会話率:35%