「私は、恋敵の女たちには勝ったが、夫の兄に負けたのだ」
不運の王妃アン・ネヴィルは、そう悔しがりながら、病でこの世を去った。
ときは15世紀末のイングランド。国中の貴族が、赤薔薇派と白薔薇派にわかれ戦った薔薇戦争と呼ばれた時代。
あま
たの恋のライバルに勝利し、幼馴染で大好きな国王リチャード三世の妻となったアンだったが、最後まで彼の心に巣くった、前王にして彼の兄のエドワード四世への想いに勝つことはできなかった。リチャード三世はどうしようもないお兄ちゃん命のブラコンだったのだ……。
だが、アンの死と同時に皆既日食が出現し、その影響か、彼女はリチャードと出会う前の幼児期にタイムリープする。
「最高のレデイになって、リチャードとの出会いをやりなおそう。そして今度こそ、あの厄病神の国王に勝ち、彼の心を、私でいっぱいにしてみせる。妻より愛される兄なぞいてたまるか」
固く誓うアン。
しかし、アンは気づいていなかった。自分の不幸体質に。
アンは国王エドワードに、人生くりあげで遭遇し、うっかり未来の知識を漏らしたことで、お気に入りになってしまう。
そして、宮廷を牛耳ろうとする王妃一族に危険視され、命を狙われ、本命のリチャードからは、恋人どころか、兄の寵を競う最大のライバルと曲解されて、頭を抱えるのだった。
「なんで!? やっぱりあの国王は、私の厄病神だ!!」
敵は、超絶美形の天才、老若男女ОKな恋愛フリーダム、変態国王エドワード四世。なんだか前より波乱万丈になった新人生。
はたして負けず嫌いのアンの恋の行方は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 13:31:47
6083文字
会話率:17%
200年の時を超えジャンヌ・ダルクの魂が蘇る――。
「勇者召還の儀式」によって中世イングランドへ転移した2人の兄妹。共に召還された妹は聖女として扱われる一方、偽勇者の汚名を着せられた主人公は首都ロンドンから追放される。
洞窟に描かれた
大天使ミカエルの壁画。そこで記憶を失った不思議な聖女との出会いを果たす。最強の剣士に思えた彼女であったが、極端に火を恐れる弱い一面をのぞかせる。
幾多の死地を乗り越え辿り着いたフランス王国首都パリ。アトス、ポルトス、アラミスたち三銃士との出会いを果たすのだが。
※連載2021年9月1日スタート 毎日1話UP 昼12:00更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-24 12:00:00
312616文字
会話率:22%
中世イングランドのなだらかな丘陵地帯。草原と森。とある女剣士が旅の途中に出合った一件。
最終更新:2017-05-10 20:25:35
14293文字
会話率:59%