人の「悪意」がみえるお姉ちゃんと付き合っていた妹は、いつだってお姉ちゃんに助けてもらっていた。お姉ちゃん曰く「心の剣」を振ればどんな悪意でも断ち切れるらしい。
だけどそんなある日、妹はお姉ちゃんを裏切ってしまう。そのショックでお姉ちゃ
んは引きこもりに。それを後悔する妹は突然現れたローブ姿の少女に「心の剣」を与えてもらってお姉ちゃんを救うことを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-13 21:35:46
22533文字
会話率:41%
木の器に大麦のスープをおおきく一掬いぶん貰っていって。私の大きく広げた鍋の中から、とびきり大きな器を使っていいよ。それが私の愛だった。
神に捧げるその人生の欠片を、分け与えてもらって、みなと一緒に口にして、忌々しくなって歯噛みした。僕ならあ
なたをもっと幸せにできたのに。野菜屑のスープをとびきり無駄にして。それが僕らの恋だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-21 00:00:00
217文字
会話率:0%
スラムで何の変化もないつまらない毎日を送っていたカイはその日、人生を大きく変える運命的な出会いを果たした。
ゴミ捨て場のゴミに混じって1人の女が落ちていた。
「超絶天才美少女魔法使い、ステファニー・ヴィオネとは私のことよ!」
カ
イはその言葉に半信半疑ながらも駄目元で彼女に魔法を教えてくれと弟子入りを頼んだ。
「はっきり言ってカイに魔法の才能は無いわ。血反吐を吐くような修行をしてやっと一般的な魔法使いレベルになれるかどうかってところね。それでもカイは私から魔法を教わりたい?」
弟子入りの前に才能が無い事実を叩きつけられたカイはそれでもと弟子入りを決意する。
「カイ、魔法を上手く扱えるようにするために何が一番大切かわかるかしら? 自信よ。己に、己の魔法に絶対的な自信を持つの。少しでも自分の魔法に疑問を抱いてしまうだけで精度に大きな差が生まれるわ。だから常に自分に自信を持ちなさい」
「カイ、このキノコは焼くととても香ばしい香りがして美味しいのよ。でもこのキノコに似た毒キノコがあるから注意が必要なの。傘の裏側によく見ると薄くて青い斑点があるでしょ、それが毒キノコよ。食べると3日はお腹を下して地獄を見ることになるから注意しなさい」
彼女は魔法もそれ以外のことも、色んなことを俺に教えてくれた。
「いやッ!! これ以上私に近寄らないで!! どうせ、どうせどうせどうせあなたも私を裏切るんでしょ! いやいい聞きたくない何も喋らないで! 早く私の前から姿を消して! これ以上近づくなら跡形も無くあなたを消し去るわ!!」
彼女は酷く怯えていた。
彼女に手を差し伸べようとしても拒絶される。
こんな俺が彼女を救うことができるのだろうか。
いや、違う。これまで俺は散々彼女に色々と与えてもらってきたじゃないか。
今度は俺が彼女に与える番だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-21 18:07:02
50463文字
会話率:42%
僕は君が欲しいモノを何だってあげているのに、、、何が不満なんだよ!
僕の父親は大金持ちで、代々僕の家系はそうやって
築いてきた!
そして僕も何でも父親から欲しいモノを与えてもらって生きてきた、、、!
もうじき、僕が父親の後を継いで大金持
ちになる!
何でも手に入れてきた僕の前に現れた君は、、、?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-29 03:00:00
2674文字
会話率:64%