夢で見る異世界。それは、空に浮かぶ大陸と魔力で階級が決まる世界『ランガース』。現実の成長に合わせるように、夢の中でも成長をしていくが、現実で目覚めると夢の内容は覚えていない。そんな不思議な体験をしながら、青年・夢咲星凪は、教師を目指し平凡
な日々を過ごしていた。
しかし、ある朝、悪夢にうなされ起きる星凪。内容を覚えてないのに、絶望感がある。そんな折、外出時に暴漢から女性を庇い、命を落としてしまう。
目覚めた先は、夢に見続けたあの世界。
だが、それは夢ではなく現実。
夢で見た出来事は“予知夢”。
そして、セナは夢の中で見た内容を全て思い出す。あの凄惨な悪夢のことも。
「夢に見た未来なんか、俺が変えてみせる」
赤子として転生したセナ・ユナフィは、夢で得た知識と記憶を手に、世界の狂った秩序に立ち向かうため、最強へ登り詰める。
この世界に渦巻く不条理と理不尽を、すべて壊して再構築するために。
彼の手に宿るのは、魔物と心を通わせ、力を引き出す力。それは異質にして、唯一無二の可能性。
この力で、仲間を、未来を、夢を守る。
融合魔術師セナの反逆と挑戦が、今、始まる。
これは、“夢”に抗い、“現実”を変える物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 21:57:56
73296文字
会話率:39%
カーリング。
それは、氷上のチェスと呼ばれるスポーツ。
カーリング。
それは、気高き精神を以て技を競い合うスポーツ。
カーリング。
それは、静と動、相反する力が融合するスポーツ。
カーリング。
それは、誰もが神の存在を信じたくなるスポ
ーツ。
カーリング。
それは、氷と人との対話が成立するスポーツ。
カーリング。
計算と思考とを尽くし、不条理と理不尽とに肩を落とし、それでも辞められないスポーツ。
熱き氷の上、軽井沢町の澄み切った空の下。
少年少女が今日もストーンを追いかけ、一喜一憂する。
Yesはスキップのコール。
スウィープをしろ、を意味する。
ラインズ、グッドはスキップのコール。
ストーンの軌跡が狙い通り来ている事を表す。
最後まで、Yes。
ラインズ、グッド。
諦めずに最後までスウィープを続けろ。
お前のストーンは狙い通りの軌道を描いている。
どこまでも青く澄み渡り凍てついた空と、氷におおわれた大地が紡ぐ冷涼なる物語、『最後まで、Yes。』シリーズ、完結編。
この作品は「カクヨム」さんにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-29 23:24:36
58518文字
会話率:34%
数多の種族が生きる世界。その世界では、確かに存在しているはずの物理法則さえもねじ伏せる不条理があった。
上位元素。
それは質量保存則から逸脱した、天外の理を体現する元素。
魔力。事象改変に適性を持った元素。
呪力。法則改変に適性を持った元
素。
霊力。肉体改変に適性を持った元素。
法力。改変対抗に適性を持った元素。
そして、さらにそれすらも逸脱したふたつの理不尽。
異能。世界の理を否定する異常なる力。
権能。世界の理を創り操る絶対の権利。
そんな不条理と理不尽にまみれた世界で、脆弱な人種に1人の男が生まれた。
その者は、世界に存在する上位元素に全く適性を持たず。
ただ純粋な戦闘の才にすら恵まれなかった。
弱者。彼を表すのにこれ程適した言葉もない。
神や龍はもちろん、草木に至るまで全てのものに宿る上位元素の力を持たぬが故に、その体は他の人種に比べても脆弱。
一歩でも安全圏から出れば・・・否、この世界のどこでもあっても、彼は安全に生きられはしない。
それほどまでに、彼の生きる世界は過酷だ。
しかし、彼は。
生まれ持ったこの体を嘆き、全てを投げ出す気など毛頭なかった。
ただ、その在り方を。
ただ、その生き様を。
他の誰でもない、自分自身に示すために。
脆弱なその身で、世界に立ち向かう。
そして、彼は。
足掻き続けた彼は。
確かな力を手にし、陥った苦境に宣戦布告する。
聞け、強く傲慢な者たちよ。
これより綴られるは、摂理に従い、不条理に抗う現実の証明。
彼の者が歩む、弱さを殺す異端の英雄譚だ。
なんて、ね
大げさに言ったけど、これはただの僕の旅の記録だ。僕みたいな弱小種族が、神様とか悪魔とかいる世界で生きていくだけの記録。
そう、もしこの記録に名前をつけるなら・・・
『弱小種族による、危険な世界の歩き方』かな
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-08 07:05:40
249765文字
会話率:39%
アルカディア歴1395年6月28日、鮮血のように濃厚な紅色の空が世界を覆い尽くした黄昏時。二つの伝説が歴史の闇に葬られた。“白き終焉”と“黒き魔滅”と呼ばれた二人の青年。彼らの“死”をあるものは歓喜し、あるものは悲嘆し、そしてあるものは世
界――神への復讐を誓った。そんな凄惨な時代の記憶が人々から砂塵の如く消え失せたところで物語は始まる。白摩(ハクマ)零(リョウ)は凡庸で平穏な日常を淡々と過ごす、ありふれた高校一年生だ。しかし、表面上は飄々としているものの、その実、白摩の内面は6年前に総てを奪ったある事件から如何ともしがたい諦念を抱えていた。そんなある日、突如として現れた謎めいた妖艶な女に異世界へと送られる。訳も分からず右往左往していると、狼のような魔獣に襲われるエルフの美少女と邂逅する。癒し系の彼女に触れた瞬間から、運命の歯車は回り始めた。これは神に奪われたものを、一人の青年が全力で奪え返す物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-29 02:00:00
47580文字
会話率:36%