中学の硬式野球チームでエースをしていた八村昌吾は、全国大会出場を決める試合で、勝利を掴んだ。
その日の投球に納得のいかなかった昌吾は、試合後自主練を行った。しかし、突然肘に痛みを覚えた。痛みに耐えて家に帰り、母親に救急車を呼んで貰った。
医師から下された診断結果は、肘のじん帯を痛めているとの事だった。手術をするも、普通の生活は問題無いが、以前のような矢のような投球はもう出来ななくなると昌吾にとっては死刑宣告に近いものだった。
野球でメジャーを目指すという目的を失った昌吾は絶望し、自ら命を絶とうと考えた。濁流に身を投げようとした直前で失敗する。
人生の目的を失い、命を絶つ事も出来なかった昌吾は、路地裏でレターセットを手に入れる。それは願いが叶う不思議な道具だった。
昌吾は願いが叶う条件を模索し、自分の人生の軌道修正を行う事になる。
更に、自分と同じく不思議なレターセットを手に入れた仲間と出会う事になった。自分の検証では分からなかった条件を彼等から学び、昌吾は思い通りに人生を変えていった。
使えきれない財産。
完璧な家族。
仕事上での成功。
人間として考えられる限りの幸せを手に入れた昌吾。
しかし、愛した妻は些細ないさかいで、子供達は自分の思い通りになるように、友達は自分に都合が良くなるように変えてしまったので、胸に穴が開いたかのような虚しさに襲われる事になった。
どうしても上手く回らくなっていく人生を見つめ、昌吾は100枚あった最後のレターセットを使った。その直後、自分が取り返しのつかない事をしてしまった事、自分が行使していた力は“神”から与えられた褒美ではなく罰であった事に。
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最終更新:2024-09-17 18:56:26
115872文字
会話率:40%
彼女は今日も手紙を書く。今日の気分は「HB」。気分でシャーペンの濃さを変える少女の思いは彼に届くか届かないか。
最終更新:2022-06-13 20:40:49
3183文字
会話率:16%
主人公の倫理は魔王討伐のため、クラスメイト数人と共に異世界に召喚される。
皆が強そうな武器が与えられる中、倫理に与えられたのは『レターセット』だった!
最終更新:2020-07-28 20:34:48
8679文字
会話率:27%
「想い」を届けられる不思議なレターセット。それはどこにいる誰にでも「想い」を届けることの出来るものであった。
皆が求めるそのレターセットを売る商人は必要とする者にしか売らない。今回、商人はどんな方にレターセットを売りに行くのか────
※作者が初めて書いた小説です。拙いところが多いと思いますが、読んでくださると嬉しいです(♯ˊ ˘ ˋ♯)
(本編一話、後日談二話となります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-24 07:00:00
4613文字
会話率:41%
死んだ慎太の前に現れたのは、羽の生えた子供。
「アタシは恋のキューピット。いま新規開拓しているとこ」
そう言って渡されたのは天使のペンとレターセットだった。
最終更新:2019-01-31 12:00:00
6030文字
会話率:54%
気ままに野山を走っていた香奈子に来た手紙。
それは、教室で一言も口を開かない、菜摘からの手紙だったのだが。
最終更新:2017-02-18 19:29:35
6948文字
会話率:11%
初めて姿を見たときは満開の桜の樹の下だった。
初めて会話をしたときは眩い葉桜の下だった。
奇妙な人だった。
死にたがりの顔がわかるらしい。
死にたい人の気持ちが知りたいらしい。
死にたいわけではないらしい。
俺は、正直変な人だ
し関わりたくなかったけど、もう一度だけ話がしたかった。
そして死の話をした。
しばらくしたら、その兄弟は行方知れずになった。死んだのだと思って、忘れることにした。
桜色の可愛いレターセットに綴られた遺書という名のラブレターが届いたのは、次の春。桜の季節だった。
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そうだ、心中ネタ書こう。
と思ってカッとなって書いた。
死ネタ・近親相姦・性的虐待注意。
エロいの期待してる方は期待には添えません。
こころ形式の前後編です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-04 04:02:51
13533文字
会話率:15%
好きな人に、手紙で告白してみようと思います。
最終更新:2014-09-12 01:29:17
4489文字
会話率:40%