塚本武彦は、ある日、散歩コースになっている公園で紙くずを拾い、榊コーポ103号室の自分の部屋に持ち帰ることになる。公園のくずかごに捨てようとした時、掌(てのひら)の中で蠢(うごめ)いたからである。部屋の中を転がる紙くずは、リビングの隅っこを
自分の居場所に決めた。
少し経つと、塚本の散歩に連れて行け、という動きをし始める。塚本は、リモコンで動く玩具の試作品ということで、散歩に連れて行く。
紙くずに不思議な能力があるのは確かだった。103号室の平田さんの家で飼われているゴンジロウというネコも初めは寄せ付けなかった。
紙くずは、変貌することもあった。やがて、街の中にペットや鳩を襲う痩せたカラスに見える鳥が出現する。
次々に襲われるペット達。変貌した紙くずは、「カミクズ」の名のもとにゴンジロウと共に戦うことになる。
カミクズが、塚本の前から消えた数日間の間に妹が疾走して行方不明だという女性が塚本の部屋を訪ねて来る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 15:10:00
25761文字
会話率:27%
「この世に、幽霊などいません」
そんなモットーのあるリサイクルショップの店長・熊重から、霊感少女・富岡優菜は椅子を買った。
でもその椅子には幽霊が憑いていた。
「この椅子の謎を解いてくれ」
現れた幽霊に頼まれた優菜は、『椅子の謎』について考
えはじめる……。
死んだ恋人から、プロポーズの返事として渡された椅子。
その椅子の意味する答えとは。
ミステリー&ホラーな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-10 06:31:20
20867文字
会話率:25%
『メゾン・ド・コント・ドフェ』
2階建て、各階5部屋のアパート。
部屋番号は1階は101~105、2階は201~205。
そして、205号室で殺人が行われている。
住人の証言をもとに、
犯人ではなく、205号室の住人を推理する物語。
推理
可能になったところで、読者への挑戦状を投稿します。
その後、解決編も用意しています。
横溝正史ミステリー&ホラー大賞2018応募作品(1次審査落選)を
加筆修正したものです。
連載形式ですが、完結しています。毎週、日曜に更新する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-19 10:31:15
41869文字
会話率:11%