甘利梨子は、ゲーム理論と言う経済の講義中に、自作のミステリー小説を書いていた。そして、梨子はそのミステリー小説の原稿用紙をうっかりその講義室に忘れてきたことに気が付く。梨子は急いで講義室に向かうが、梨子の小説をゲーム理論の教授である天神冴
利(てんじんさとし)に読まれてしまう。
天神は梨子の小説を賞賛し、犯人を当てようと言う。しかし、天神から語られた犯人は、梨子が考えていた犯人とは違っていた。梨子は天神が犯人を読み違いしたのだと思い、梨子は自身の小説の推理を披露する。
しかし、天神は作者である梨子の推理をゲーム理論の知識を使い、否定する。
そして、梨子も想定していなかった真犯人を導き出していく。
そんな天神教授が大学内で起こる様々な謎をゲーム理論を使って、解決していく短編集です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 12:29:41
90688文字
会話率:37%
夏の新書には桜の花びらが入っていた。桜はいつ散ったのだろうか?
梨子はまだ桜の咲かない3月に入った頃に、図書館で本を探している途中で、ある文庫本を見つける。その文庫本は去年の夏に出た新書だったが、その本の間には桜の花びらが挟まれていた
。今年はまだ桜は咲いておらず、去年ならば、花びらが挟まっていた本は出版されていない。
このような不可解な状況の本に対して、梨子は1つの推理を披露するが、その推理を聞いていたゲーム理論が専門の天神教授に遭えなく否定される。天神教授はゲーム理論の知識を使って、この事件の真相を解き明かし……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 09:00:59
13407文字
会話率:39%
【女子高生の絞殺し、舌を切り取るといういわゆる”舌切り雀殺人事件”の捜査をする伴田と和泉は、若田から犯人の証言を得る。
しかし、伴田は若田が舌切り雀殺人事件の犯人であり、噓の証言をしていると推理する。】
甘利梨子は推理小説研究会の
後輩である善光寺美玖から、上記のミステリー小説の下読みを頼まれる。梨子はある程度の所まで小説を読み進めると、美玖に推理を披露する。
しかし、その推理は、美玖の仕掛けたミスリードであることが告げられる。梨子は後輩の仕掛けた罠に引っ掛かってしまったことを恥ずかしく思い、本当は真相に気が付いていたという嘘をつく。
梨子はその嘘を本当にするために、天神教授に推理の代行を頼みに行くが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 11:26:07
13467文字
会話率:41%