俺、望月蒼(あお)には、普通の人には見えないものが見える。
『蒼お兄ちゃん、お帰りなさい!』『またモヤシ丼なの、蒼ちゃん?』
そんな風にド貧乏な俺を見守る彼女たちは、家族を失ったトラウマによって作り出された空想上の人間、いわゆるイ
マジナリーフレンドだ。このせいで俺は普通の生活を送れなくなり、公園で寝泊まりする事も多くなった。
そしていつの間にか公園の不審者としてマークされていたらしく、とある揉め事に顔を出したせいで、近所に住む学園一の美少女、雛白結(ひなしろゆい)に通報されかける。
その翌日から、雛白は俺をじーーっと見て監視し始めた。
更に暫くすると、今度は俺の空想上の姉妹達と張り合い始めた。
二人が実在しないとは知らずに……。
「望月さん、私も皆さんと一緒にお手伝いさせて下さい」(じー)
「ご、ご遠慮します」(疑われてる)
これは、そんな見少女と見える男が焦れながら歩み寄っていく物語。
※2020年7月4日完結しました。後日談を更新中です。
※内容はややしっとりとしたお話です。
※徐々に甘くなりますので、お気軽にお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-09 21:08:06
182960文字
会話率:52%