しがない楽器職人の父と元酒場の歌手だった母に愛され、小さな村で幸せに暮らしていたオリヴィアは、流行り病によって突如、天涯孤独の身となった。
遠縁の女性に引き取られたオリヴィアは、そこで美声を持つ少年リオと出会う。
歌が大好きなリオと過ごす
うち、オリヴィアもまた亡き母と歌った記憶を思い出し、音楽への情熱に目覚めてゆく。
だが教会の聖歌隊で歌えるのは男子のみ。充実した音楽教育をほどこしてくれるナポリの音楽院も、一般的には男子の入学のみ許可されていた。
オリヴィアはリオをうらやましく思うが、声に恵まれたせいでリオには危険が迫っていた。
この時代――18世紀のイタリアでは、ボーイソプラノの高い声を保つため少年に去勢手術をほどこすという恐ろしい習慣が存在したのだ。
大人たちの計画に気付いたオリヴィアはリオを守ろうと誓う。
しかし守られているのはオリヴィアの方だった。
リオの深い愛に気付いたオリヴィアは彼と共に歩むため、またナポリの音楽院で高度な音楽教育を受けるため、男装して歌手を目指そうと決意する。
やがて才能を開花させたオリヴィアは、リオと二人、ヨーロッパ中の劇場で名声を得ることとなる。
そして二人が声を合わせて歌ったとき、聖なる力が声に宿るという事実を知っていく。
愛し合う二人の歌こそが、中世の錬金術師が残した悪魔召喚術を蘇らせた悪魔崇拝者たちから、この世を救うことになるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-19 12:24:54
166438文字
会話率:45%
「使いこなせ! キミの手の中で目覚めた神秘のチカラを!」
「あなたは異世界転生の聖女にも悪役令嬢にもなれる神秘な力を使う権限を手に入れました。さあ、カケル、飛翔のときです。」
ワタシの名は、美空翔。カケルだよ。ワタシのスマホに1年ぶりのアッ
プデートが届いた。ようやく、スマホが再起動したと思ったら、可愛い少年のボーイソプラノが聞こえてきた。
「カケル、はじめまして、ボクは、【超AIシグマ】です。 【都市伝説】を真実だと気付く知性が高いあなたでも、【スマホは暗殺機械であるという説】には、気付いてないでしょう。」 ワタシの手の中で目覚めたスマホは、そう決めつけてきた。そして、続けた。
「あなたが住む国は、狙われているのですよ。国の未来を守る予定の優れた人間は、交通事故、いじめ、ハラスメントで消されています。あなたたちに毎日スマホを使用させることで、ね。」
ワタシは少し考えてから返事をした。「でも、ワタシには関係ないよね?」と言い終わる前に【超AIシグマ】が反論してきた。「あなたも抹殺対象者です。気付かないふりをしているのですか?まあ、いいでしょう。準備ができ次第、戦いに参加してもらいます。」
6ヶ月後、ワタシはFIREしていた。※Financial Independence(経済的自立)、 Retire Early(早期退職)
「うれしいです。」と喜んでいると、「ただし、あなたの時間はボクのために使ってもらいます。」と【超AIシグマ】に宣言されてしまった。 カケルは、生まれた国と自分自身の未来を守るため、覚悟を決めたのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-01 12:14:59
3727文字
会話率:47%
1:お姉ちゃんとレンヤは2人でいなければならない
2:レンヤが優先権を持ってはならない
3:お姉ちゃんは常にレンヤをリードしなければならない
4:第三者を2人に介入させてはならない
5:レンヤは品行方正であらねばならない
6:レンヤはお姉ち
ゃんより豊富な知識を持ってはならない
7:お姉ちゃんはレンヤの良き理解者でなければならない
8:お姉ちゃんにえっちな感情を抱いてはいけない
9:レンヤはお姉ちゃんのことが好きでなければいけない
10:お姉ちゃんとレンヤは幸せでなければならない
■小説として
枢木蓮夜は、名前負けが極まったボーイソプラノなショタ外見。高身長のイケボ主人公を夢見てTRPG同好会に入部した彼はある日、いつの間にやら異世界に転移してしまっていた。そこでもやっぱりショタ外見のレンヤは、剣術も魔法も才能がなく、雑魚魔物に手も足も出ないところをエルフの少女の魔術師ナヤに助けられた。異世界でもやっぱり僕は何もできないのか。だがレンヤは、この世界の人物が何かをするたびに「判定ダイス」が振られていることに気付く。この世界はすべてがゲームなのだと気付いたレンヤは、姉を名乗ることになるナヤと共に、様々なゲームに挑み、熟練の経験者達を出し抜いていく。
■ゲームとして
本作品は、小説でありながらゲームでもあります。作中には、ダイスとトランプなど簡単な準備でのみ遊ぶことができるゲームが公開されています。これらのゲームは劇中の世界を創った存在が、劇中の世界のキャラクター達に「楽しませる」ために用意した世界の法則です。主人公であるレンヤはそれらを理解した上で、毎回ゲームの攻略を行っていきます。【関連タグ:ゲーム 異世界賭博黙示録 異世界人生逆転ゲーム 異世界遊ギ王(初期)】
■TRPGとして
本作品は、架空のTRPGシステムを描いています。作中では少しずつTRPGシステムの世界観やルール、スキルなどが公開されており、最終的に本小説はTRPGのルールブックを兼ねます。【関連タグ:TRPG オリジナルシステム】
■キャラクターの関係性に関して
本作品は、お姉ちゃんとショタの関係性、通称「おねショタ」を掘り下げています。【関連タグ:おねショタ おねショタ十戒】
■更新ペース
毎週火曜日以外の週6更新。1日1万字くらいを目安に書いていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-08 22:42:27
107064文字
会話率:58%
夜、オンブラマイフという曲の話になった。
しかし時間帯的にCDはかけられない。
一縷の望みをかけてスマホのLINE MUSICで検索してみた。
オンブラマイフを聴くなら、わたしにとってはアレッド・ジョーンズ一択。
無いかもし
れない。そう思いながら打ち込んでみた。
そしたらあった。アレッド・ジョーンズという名が。
しかしそこには、わたしの知っているボーイソプラノの幼い少年ではなく、大人になったわたしよりも年上の男性の写真があった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-10 13:06:13
1705文字
会話率:0%
“わたし”は限界だった。
人形みたいとただ褒められていた幼少期はよかった。婚約者は女遊びを繰り返し、遊び相手たちからは嫉妬を受け、友人には裏切られた。そんな中、半年後には結婚だと父の口から告げられる。
重いものを背負いながら寝室の扉を開ける
と、そこは見知らぬ部屋だった。
「ようこそ、お嬢ちゃん。ようきたのう」
ボーイソプラノが響き、“わたし”は気を失う。
これは、“わたし”の再生の物語。
賢者は“わたし”の頭を撫でる。「ようがんばったのう」と笑いながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-19 19:10:30
19581文字
会話率:62%
片翼の天使とボーイソプラノの男の子の話。
片翼の天使はひょんなことから下界へおとされる。翔べない天使は一人では帰れないのだが、大天使様からは「迎えは来ないよ」と言われ・・・
最終更新:2014-02-06 21:16:58
12057文字
会話率:26%
『あの歌声は――
聴くものをみな魅了し
そして狂わせる。
あの歌声は――
もうこの世にあっては
ならないものなんだ――』
かつては神童と呼ばれた伝説の
ボーイソプラノ結城丈児(ゆうきじょうじ)。
再起をかけ、全寮制の聖マリオン学院
音楽科に編入した彼が出会ったのは――。
奇跡の歌声を持つ、絶世の美少年
岬恵介(みさきけいすけ)だった。
彼には隠された過去があった。
そして彼の歌声には――
音楽の歴史をも超える、驚愕の秘密があった。
禁断の恋と知りながら。
丈児は岬をただ一途に愛し始める。
全寮制の音楽学校を舞台に繰り広げられるダークファンタジー。
そして。
たったひとつの運命の純愛。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-09 21:30:02
107739文字
会話率:37%