鋼鉄に輝く鎧のような鱗。獣のようにすべてを射抜く黄金の目。
そして天に挑みかかるかのように、らせんを描きながら伸びる角。
龍。ドラゴン。絵本の中だけの存在だと分かっていた。彼らが現実には存在しないことは。
それでもずっとずっと焦がれていた。
そしてそんな私にチャンスがやってくる。
「異世界転生したんですか! やったー!」
「でもドラゴン飼えないじゃないですか! やだー!」
話が長くなるから結論だけ言う。
この世界のドラゴンは人間に懐かないらしい。
私の夢は、計画はどうなるのだ。
異世界に来れても、私のそばにドラゴンが居ないなら20割は意味がない。
その事実にうちのめされて、悲しみに打ちひしがれていた私に、世話係としてついてくれていた執事が言う。
「お見せしたいものがあります」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-11 19:12:01
6385文字
会話率:37%
市立大虎高校の新一年生である双子の兄妹・良明と陽は、ある春休みの日の買い物帰りにドラゴンに乗る謎の麗人・樫屋に友人の命を救われる。
大虎高校への登校初日、彼等が部活の体験入部で真っ先に選んだのは”竜術部”。そこは、ドラゴンを愛好する者達が集
う場所であり、ドラゴンに跨り行われる球技・龍球(ろんきゅう)の研鑽の場でもあった。
運動部未経験の双子の兄妹が、ドラゴン達と共に繰り広げる日常とスポ根(?)の物語
お試し読切追加しました。(2016年10月3日)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-23 20:33:49
1025066文字
会話率:36%
人間とドラゴンが共存して久しい現代にて。
市立大虎高校に通う双子の兄妹はある春の日の放課後、ドラゴン達と共に龍球(ろんきゅう)の練習に励んでいた。
副部長・石崎楓はそんな彼等に対し突如として謎の大声を張り上げるのだが――――
本編<大虎
高龍球部のカナタ>の予備知識が無い事を想定して書いた読切番外編です。
何十万文字も続く本編に触れるのはちょっと……という方も是非。
※本編は念の為のR15指定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-03 20:34:53
4928文字
会話率:36%