「きみは法的に俺のものです」――若山流音は体の弱い十一歳の女の子。ある日異世界に召喚され、五つ年上の天才魔術師ユラと出会う。ユラに魔術の研究を手伝ってほしいと言われ、流音は体の治療と元の世界へ帰す約束と引き替えに渋々手を貸すことに。しかし一
緒に暮らすうちに、無表情で無神経、呪われてるけど前向きなユラに惹かれていく。
使い魔のドラゴンや精霊のお姫様と仲良くなったり、弱虫な女の子の恋を応援したり、騎士のお兄さんにいじめられたり、流音は様々な出会いを通して成長していき、やがて世界の存亡をかけた争いに巻き込まれ、帰るに帰れなくなって――。
※前半ほのぼの、後半シリアスです。
※本編完結済み。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-04 08:31:37
371843文字
会話率:35%
想像してみて欲しい。
誰もが一度はあるとは思う。自分で創ってみた物語。
そんな世界に、自分が登場する。
「こんな事になるなんて思わなかったんだ!」
少年は小説を書いていた。中学生の頃だ。設定もシナリオもどこかで見たような
物真似の物語。自己満足の分類で、誰にも読まれる事のない作品だった。
本人は面白がって執筆していたが、熱が冷めるのと同時に続きを書かなくなった。
そんな世界に自分が迷い込む。
「死んだら元の世界に戻れる」という話らしいが……。
これは夢の中で死ぬ為の物語でございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-30 22:28:36
267067文字
会話率:43%