勇者召喚で異世界へと呼ばれた美亜は、適正がなかったことで不要と判断されて”できそこない”の公爵令嬢ヴィオレッタに預けられることとなる。身分としては上位貴族になるはずの彼女は魔力を放出できず、家族や使用人にも馬鹿にされ、魔道具作りの内職で糊
口を凌ぐ生活を送っていた。
歯を食いしばり、俯いて現状に耐えるばかりのヴィオレッタに明るく楽しく前向きなギャルらしさを伝える美亜。初めての友達、美味しいご飯、親身になってくれる存在……少しずつ変わっていくヴィオレッタだが、なにやら様子が……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-20 19:00:00
14926文字
会話率:41%
「フィオレンティーナ・メルダース侯爵令嬢! 話がある!」
わたくしを呼び止めたのは、婚約者のアーノルド様でした。
彼の隣には、わたくしが十歳の時の誕生日プレゼントであるメテオラがいて、なぜかわたくしを責めてきます。
あんなに大切にしていたの
に、可愛いメテオラとの会話が理解できない。
アーノルド様はメテオラを愛しているとおっしゃいますが、どういうことですの?
侯爵令嬢フィオレンティーナは、無意識に、無自覚に、人を傷つけ、愛を強制しているのか――?
誕生日プレゼントにされた少女と、それを受け取った少女の、運命の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-15 07:00:00
8394文字
会話率:43%