その日、帝王の弟、帝弟陛下の側近として中流貴族の屋敷を訪れた。帝弟陛下は巷で噂の美人令嬢を見初めたらしい。帝弟陛下は静かに、そして優雅に紅茶を飲みながら、ご令嬢が現れるのを待っていた。
ご令嬢は美麗な娘だった。ライラ・スチュアートはまさし
く絶世の美女。まだ、美少女と呼ぶかもしれない。真珠のような肌。豊かな亜麻色の巻き髪。大きな瞳に長い睫毛。瑞々しい果実のような唇に、桃色の頬。手足が長く、胸は豊満。この世には、美しい娘がいるものだと感心した。世は不平等で、生まれた時から優劣がはっきりしている。権力者が羨ましい。寵愛を受けるライラ・スチュアートは何て幸運なのか。
帝弟陛下は、そのライラ・スチュアートをサクリフィキウム令嬢と呼んだ。
サクリフィキウムとは生贄。生贄?
我が国には化物が住んでいる——……。
※この作品には【残酷描写 性的表現】 が含まれています。サイコホラーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-03 18:36:34
11771文字
会話率:32%
夢の中、あまりにも現実に似た空間に紛れ込んでいた美少女。世間では地球滅亡が騒がれた後日、主人公が目覚めると確かに少女、スアールを名乗る絶世の美少女は側に居たのだ。挿げ替えられた現実、その中で主人公は何を思い何をするのか。未来を観測する物語
、絵空を描く冒険譚の始まりです。スアール可愛いよスアール。
この物語は、書こうとしたその日に連載を完結させられるかという突発企画『詮無き一夜物語』に則し、2012地球滅亡論に乗じて物語を書こうとした結末となります。作者の夢から派生した即席物語ですが、是非最後までお楽しみくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-23 06:00:00
11127文字
会話率:52%