ネオ・シャンハイへ避難することについての4地域の意思統一を受け、わたしたちは国際連邦への働きかけを開始する。
9月下旬、アーウィン部長たちとビデオ会議で打ち合わせをした。連邦側は、インパクト予測地点の解析に関わった、上級幹部4人とスタッフ
2人のエンジニア6人のチームに、新たに加わったミシェル・イーという法務のエキスパート。
彼女が比較検討した結果を受け、ネオ・シャンハイへの避難を実現するための手続きとして、自経団と上海真元銀行を、そのまま持ち込む形で避難することを内容とする協定を、4地域と国際連邦との間で締結する、という方法で進めることにした。
周光立と高儷が、アーウィン部長とミシェル・イーと協力して、国際連邦への協定締結の申入書を作成した。一方、わたしはダイチと、ネオ・ティエンジンというもう一つのレフュージへ、マリンビークルのアルトで向かった。協定締結が不首尾の場合に発動する「プランB」のための、システムへの事前工作だ。
10月に入り、申入書が国際連邦の内閣にあたる統治委員会に上程され、調査団を派遣することが決まった。メンバーは、アーウィン部長とミシェル・イーを含む5名。スペースプレインに乗船し、月からネオ・シャンハイ経由、上海へ来訪した。調査団は、実質4日間の調査期間を、視察、上海と武漢の自経団幹部と上海真元銀行幹部からの聴取、住民代表との面談などに費やした。最終日には、最高実力者の周光来と面談し、懇親会が行われた。
調査団の月帰着後、ただちに調査報告書が連邦統治委員会に提出され、協定案の正式審議を行うことが決まった。次回開催の委員会で、AOR代表と調査団への聴聞会、マザーAIへの諮問を同時に行い、同日中に委員会としての結論を出すこととなった。
強硬に抵抗することが予想されるマザーAI。その対策を、アーウィン部長が中心になって行った。委員会前日、アーウィン部長から高儷とわたしに、「つらい話を聞かせなければならなくなるかもしれない」とお話があった……
※事情があって削除した長編を、少し再構成して、再び連載の形で公開します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-22 20:10:00
75706文字
会話率:12%
拙作、【異世界『働かない』おじさん】の外伝…
というか導入部分になります。
本作の主人公、
片平平蔵(かたひらへいぞう)さんが、
異世界に来る前に現代日本で何があったのか、
を描いたものです。
結構、つらい話になります。
ご一読頂け
ましたら、幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-26 06:26:46
6975文字
会話率:24%
かなり前に書いておいたものですが、このさい公式に発表します。
本当は悲恋にならなければどんなにいいか。
最終更新:2016-06-13 10:21:39
279文字
会話率:0%
田舎に住むおばあちゃんに会いに行った。
仕事に疲れて。
大好きなおばあちゃん。笑顔で出迎えてくれる。
親戚との食事。とても嬉しい。
おばあちゃんの夜話は、昔の話。
今日は戦争で亡くなった人の話をしてくれた。
おばあちゃんの昔の話。
凄
く気になった。 何かあったのだろう。
戦争のつらい話。
おばあちゃんは優しく話す。
好きな人がいたと言う。戦争で亡くなったが。
初めて聞くおばあちゃんの恋の話…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-09 10:07:03
7705文字
会話率:31%