「回復なんてちょっと魔術をかじってれば誰でも使えるじゃないか」
パーティーに必須である回復を担当する白魔術師のシエルは、回復量だけなら誰にも負けない自信があったが、他の魔術が使えないという欠点を抱えていた。
パーティーリーダーは「補助魔術す
ら使えなく、回復しか能のない木偶の棒は不要だ」と、彼女を追放してしまう。
自信を失ったシエルは冒険者を辞め、修道女として教会に入る。
だが、パーティーメンバー達は知らなかった。シエルの回復魔術は本当に桁外れであり、自身らの活躍はそこに助けられていたことを。
一方、教会では「どんな重傷者でも一発で完治させる、とんでもない白魔術師がやってきた」と大騒ぎに。
シエルの活躍っぷりはSSランクパーティーのリーダーや王国騎士団長にも認められていき、やがて彼女は【神光の聖女】と呼ばれていくことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 18:14:15
12852文字
会話率:37%
その類まれな美貌と絶大な魔術から《湖の妖精姫》とも謳われる大公家の姫君フィオレは頭を抱えていた。学園の夏季入学式の式典会場で、ピンク髪の男爵令嬢を腕にぶら下げて、いきなり婚約者である自分を悪役令嬢扱いをして、その場で婚約破棄をした王子のこと
……ではなく、すべてが終わってから異世界で自分が生きていた記憶がよみがえったからである。
何で今更!? 終わったあとで意味なくない?!
そんなフィオレの悪役令嬢が終わったあとのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-04 13:01:57
9908文字
会話率:38%
高校生の並波大海は幼馴染二人と共に何故か異世界に召喚されてしまう。すぐに彼らを召喚した二人が「国王と宰相」ではなく「バカ男爵と無能家宰」と気付き、ちょっとした機転でうまく危機を乗り越えた時、思いもしなかった助っ人が参戦する。
どうやらうち
の家族、僕の知らないうちにこっちとあっちを行き来してたみたいです。
父と母は仲良く日帰り冒険者ですか。
温泉じゃなかったんですね。
ミノタウルス狩ってたんですね。
ばあちゃんは、施設に入ったんじゃなかったんですね。
金属バットでオークを撲殺ですか。
姉ちゃん……ドラゴンが怯えてるのは気のせいですよね。
俺だって、この世界楽しんでやろうじゃないか。
いつでも帰れるお手軽異世界。
楽しまなきゃ損だろ。
肉体派の家族の中で唯一の頭脳派として、頭を使ってこの世界で成り上がってやるさ。
……そんな風に思ってたんですが。
いつのまにか、気づいたら国王をおっさん呼ばわり。
気に入らない相手にはヤクザ紛いの恫喝。
圧倒的な暴力を背景に理性0を演じれば、交渉は落とし所の探り合いではなくなります。
【原則毎日更新です。更新時刻はバラツキがありますが、日中の午後が多めです】
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-20 14:08:59
340148文字
会話率:35%
【本編完結しました】
記憶も無いのに放り出されたので、旅をしたいと思います。知っているのは結婚したことと、自分の名前が偽名ということだけ。まあ、なんとかなるでしょう。楽しく気ままに旅するぞ! と、思っていたのに、ちょっと魔術を使っただけで
、何故かどんどん大事に!? うん、知らんぷりしよう。面倒はごめんだ! え? なんで御尋ね者になってるの!? なんで国中で私の話をしているの!? 私はただひっそり穏やかに生きたいだけなのに!
旦那様が起きるまで、ただ平穏に楽しく旅がしたい花嫁の、それでも覚醒に向かって流されてゆくジタバタ奮闘記
【BKブックス様から書籍発売中です】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-18 16:52:39
336980文字
会話率:27%