浅草は観音様のお膝元、雷門と駒形堂を繋ぐ参道沿いの、駒形は駒形でもちょいと西に入った裏小道に、小洒落た赤紫の暖簾を垂らし、涼しげな表を構える水茶屋『はなや』。この粋な水茶屋には、看板娘が二人いる。華奢で艶やか、すわ石楠花(しゃくなげ)かと見
紛う花盛り、看板娘の『お玉』……は、まあさておき。裏看板と名高い娘のほうは、その名ひとつ表にゃ出てこない。裏と言うにゃあ訳がある。訳あり客が、訳ありの訳を持て余し、尋ねて問うて、ようやく辿り着くのが『はなや』の裏看板。こちら世間様にゃちょいとお話出来ない、隠れ話にございます。
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アルファポリス様で先に連載していました。短編8話分で一旦完結。
江戸が舞台ではありますが、詳しい時代考証はしてありません。
あまり難しく考えずに、なんちゃって時代劇ドラマ程度でお楽しみいただけると嬉しいです。
注:このお話は江戸を舞台にしてますがフィクションです。実在の事件他、どれほど似てようが、絶対に間違いなく作者の妄想フィクションです!お間違いのないようお願いしますm(_ _)m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-08 08:00:00
29172文字
会話率:28%
石楠花(しゃくなげけ)家の四姉妹と、執事である樹喜(じゅき)は船に乗り宇宙へ飛び立つ。
しかし、途中で磁場の狂いによりある星に不時着をする。
その星は、まるで平成時代のような光景だった。
そこにいたのはテツと名乗る男と、アオイというロボッ
ト。
そして、現れた化け物。
その地には、謎の予言があった。「――二○二○年九月。救いの人間が、蒼地星球(地球)からやってくる。彼らは特殊な物質を持っており、それは侵入者を絶滅させるだろう――」
姉妹達は、地球のスペアと呼ばれたその地で、戦うことを決意する。
「お嬢様達を守るのが、俺の使命だから。それを遂行するためなら、命は惜しくない」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-29 16:00:00
134589文字
会話率:50%
しゃくなげの花をめぐる物語。男のねっとりとした妄想と、あくまできれいな花や夢といったものについて描きます。下手ですが許してください。
最終更新:2014-10-30 22:47:06
56919文字
会話率:62%
大雨の夜、中学一年生の少年大輝(たいき)は、弱った子狐を拾い、義姉に隠れて飼い始める。それは摩訶不思議な物語の始まりか、はたまた単なる運の尽きだったのか……。狐の正体は、かつて数多の人間たちを引き裂き食らった残酷な女妖怪「任氏(じんし)」で
あった。大輝の介抱で元の姿を取り戻した任氏と、数百年前に彼女を封印した術師の末裔である、義姉の石楠花(しゃくなげ)。敵対する二人のほかに様々な妖怪どもも動き出し、戸惑う大輝の日常は、あらぬ方向へと動き出す――。青春ホラー物語。(最終更新2/2)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-02 04:24:32
380115文字
会話率:46%