荒れ果てた町で語り合う少年のお話。
自分の所属する文芸部が発行する部誌に投稿したはずなんですが、いつまでたっても製本されないのでこちらに載せました。
最終更新:2015-07-14 00:32:49
10549文字
会話率:64%
詳しくははしょるが、とある博士と助手がなにやらやっている。
どうやらタヌキの遺伝子を組み合わせた擬態ラットを産みだしたらしい。このラット、人に化ける。実際、博士は助手の片思いする女性に擬態させたラットでからかった直後だ。
「この実験に、
一体何の利点や優位性があるのですか?」
それはそれとして突っ込む助手。
「君、一瞬驚いたろう」
助手、無言。
というわけで文字通りのお騒がせ発明だったようで。
が、このラットが逃げ出したという。
時に、地元のハンバーガーショップで「チューチューバーガー」なるものが大ヒットしているとか。店には長蛇の列ができている。
恐ろしいことに、逃げた擬態ラットをおびき寄せ捕獲するために博士が発明したらしい。
だが、彼らはまだ知らない。店内が、世の中がさらに恐ろしいことになっていたことに。
表題通り、製本して年賀状として関係各位に送った旧作品です。自ブログに発表済みです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-13 09:32:49
2764文字
会話率:50%
現代に人知れず存在し、人間を超越した力を宿す者、狗鬼(コウキ)。
その狗鬼の傷を癒やす役目を持つ者、籠女(カゴメ)。
二者は狗鬼が籠女を守るという契約をもって共存している。
狗鬼は十八歳の誕生日までに籠女との契約を結ばなければ、命を落とし
てしまう。
籠女との契約を体が拒絶してしまう十七歳の狗鬼、哭士(こくし)が、刻々と迫る寿命を前に、幼少の記憶が無い籠女、色把(いろは)と出会う。
人外の力を持つ者達が繰り広げる一つの物語。
第五回 ネット小説大賞一次選考通過。
◎現在、第一部と第二部を製本しております。詳細はページ下の製本版紹介ページにて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-26 21:00:00
451860文字
会話率:34%
これは製本用作品として作ったものです。
田舎の夕暮れ時の雨の中。狐の嫁入り行列に扮して海から陸へ上がった姫神はある命を携えて山に入る。その山の主は千年前に海の上で別れた若宮の魂だった。鞠つきの少女に託されたのは一本の薙刀と「待つ」ということ
だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-06 20:35:00
7345文字
会話率:37%
※本作品の文章は全て2013年度の大東祭にて配布された『文芸秋冬』に掲載されたものです。『文芸秋冬』は『大東文化大学 文化団体連合会所属 國文學研究会』が発行した創作冊子です。
~以下本文~
本冊子を手に取って頂きましてありがとうござ
います。同じ創作誌に「飄々」がございますが、この「文芸秋冬」は企画をたてて、それに沿って書いた作品集。
今年度の企画は「一人の人物を共有して書く小説」に決まりました。皆様はシェアワールドという言葉をご存知でしょうか。「小説等のフィクションにおいて、世界設定や登場人物を複数の作者が共有して創作する」というものです。世界設定ではなく人物のみ共有する為、我々は本企画をシェアパーソンと呼び、準備してきました。実は造語です。
そして主人公となる人物は、短編小説「走れメロス」のメロスです。彼がもし原作と違う世界にいたらどうなるのか? 現代社会のメロス、ファンタジー世界のメロス、はたまた戦国時代のメロスが出てくるかもしれません。それぞれ独立した世界で、メロスは何をしているのでしょう。原作と異なる彼の姿を、13話収めました。楽しんで頂けたら幸いです。
またこの場を借りて、有志の皆さん、製本作業にお力添えしてくださった部員の皆さんにお礼申し上げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-06 09:28:12
57093文字
会話率:46%
どこかの世界のどこかの大陸。
魔道書を作る製本職人である少女の、のんびりまったり時々ドタバタな日常話。
最終更新:2013-10-12 21:46:34
13560文字
会話率:36%
徒弟から職人への一歩を踏み出した少年が製本家とともに旅に出る。旅の途中、モンスターと戦ったりする冒険(戦闘シーンがあるかもしれないので「残酷な描写あり」のタグをつけさせていただいてます)と、職人のものつくりの物語。
最終更新:2011-08-23 01:27:36
14239文字
会話率:42%